内容説明
ラッキーはオオカミ犬をみつめた。岩の上で長々と寝そべり、しっぽの先をかすかにゆらしている。近づいていくと、冷ややかな黄色い目を片方ぱちりと開けた―。生きるため、犬たちは大地を駆ける!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まる
8
全く何という所で終わるのだ!どこでこの巻を終了にするのかは作者の意のままなのだから?怒濤の展開に振り回される。自ら望んだのでもないのにどうにもならないシチュエーションに追い込まれていくラッキー。ラッキーが「囚われの犬」も「野生の犬」も包括するおおきな群のアルファになるのがこの物語の最終点ではないのか??賢さも優しさも勇敢さも兼ね備えたラッキーではないのか??2018/05/22
円盤人
4
シリーズ第2巻。<孤独の犬>を自認するラッキーは、飼い犬たちから距離を置いたはずだが、彼らのために別の犬コミュニティに潜伏し、スパイ行為を行うはめに。狼犬による厳しい規律に反発心を覚えるものの、新たな仲間と地位に満足感を抱きもし、アイデンティティは揺らぐ。どうふるまうのが「正しい」のか。非情に徹しきれない彼は悩み苦しむ。第2巻にしてたいへんしんどい巻だが、仲間との別離や裏切り、卑劣な脅迫など展開はドラマチックで、読み応えは十分すぎるほどだ。生存戦略のはざまで苦しむ彼らは、まさに「サバイバーズ」なのである。2019/05/14
kotaro
3
★★★★★★★★★☆2021/05/12
kotaro
2
★★★★★★★★★☆2021/12/01
matsu0310
0
☆2020/03/28