出版社内容情報
ああ、なんていい天気。いよいよきょうはお引っこしです。おとうさんと、おかあさんと、犬のころと、ぼく。これからすむ、あたらしいまちは「まちがいまち」っていうんだって! 「まちがいは たのしいね!」
斉藤倫・うきまる×及川賢治(100%ORANGE)が贈る、本気の”ことば遊び”絵本。
内容説明
みんなげんきですか。まちがいまちはすてきなまちです。あたらしいともだちもできたし、みるものきくものさいこうにたのしいよ。ぜひいちどあそびにきてください。あたらしい!ことばあそび絵本。
著者等紹介
斉藤倫[サイトウリン]
1969年生まれ。詩人。2004年、詩集『手をふる手をふる』(あざみ書房)でデビュー。2014年『どろぼうのどろぼん』(福音館書店)で日本児童文学者協会新人賞、小学館児童出版文化賞を受賞
うきまる[ウキマル]
横浜生まれ。日本大学芸術学部デザイン科卒。広告や商品企画、映像制作などの仕事に携わり、絵本『はるとあき』(斉藤倫との共作、吉田尚令絵/小学館)でデビュー
及川賢治[オイカワケンジ]
千葉県出身、イラストレーター。竹内繭子とのユニット、100%ORANGEとしてイラストレーション、絵本、漫画、アニメーションなどを発表している。『よしおくんがぎゅうにゅうをこぼしてしまったおはなし』(岩崎書店)で第13回日本絵本賞大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
97
斉藤倫・うきまるのことばあそび。ひらがなの文字が一字違うだけで、異なる世界が現れる。一文字違いのパラレルワールド。もしかしたら、まちがいまちの住民からすると、まちがいのないまちの方が笑っちゃうような世界なのかもしれません。まちがえても、まちがえなくても、住めば都と言いますからね(ほんと?)。ことばを扱う詩人だから愉快な想像力のまちができるのでしょう。こんな発想は、小学校前くらいのお子さんには楽しいのかもしれません。ヨシタケシンスケの絵本みたい。しらゆきひげが意外に可愛かったです。2021/10/14
seacalf
70
楽しい!ページを開くたびにニヤニヤしっぱなし。言い間違い風なあれやこれやが、そっくりそのまま実在しちゃうユニークな街。個人的にはバスのあれや、駅のあれとこれ、つきみ○○やてんぷら○○なんかがすごく好き。住むのはちょっと大変かもしれないけれど、しばらく滞在したら子供じゃなくても浮かれてしまいそう。ネタバレになるから、伏せ字ばかりになってしまうけれど、ぜひ自分の目で確かめてぷぷぷと笑ってほしい。第二弾が出たら絶対また手に取っちゃうな。2021/06/10
れっつ
42
おもしろい!"まちがいまち"に引っ越してきたぼくが、まちで出会い体験するものごとストーリー…なのだが…。全編平仮名で、間違い部分だけ色付き文字。最後には正誤表がある親切設計。何しろ最初のページから(いや、既に表紙から)"まちがい"に溢れた絵が満載。そのあまりの堂々っぷりに、大人はたじろぐかも笑。でもここは"まちがいまち"。読み手の世界とはどこがどう違うのか、感じながら読むも良し、まちがいまちにどっぷり浸って"ぼく"になりきるも良し。でも最後は…そんなん入れたらあかんやろ!裏表紙にツッコみたくなった…笑。2020/10/03
anne@灯れ松明の火
39
新着棚で。「はるとあき」に続いて、斎藤倫さん&うきまるさんの絵本。絵は100%オレンジの及川賢治さん。前作とはタイプが違い、言葉遊びの楽しさ満載! 「うちあげはなぢ きれいだね」「はなぢしょくにんが うでを きそっています」カラフルな鼻血を吹き上げる絵に吹いた。 11分かかるが、放課後デイの前座で読むことにした。前回に続き、小5男子が読みたがった。というか、読む気満々だった(笑) ふたりで前に立って、彼を補助しながら読んだ。みんな、よく笑った♪2019/11/06
みつばちい
37
とぼけた味わいの楽しい絵本でした。家族でまちがいまちに引っ越してきた一家。あなばたけがあったり、新居の屋根には立派な鉛筆が立ってたり、冬には雪山ですもうボードしたり、、絵も笑えるし、最初から最後まで間違え(いや、まちがえてないのかも)まくりの町で、楽しい〜2021/07/07