出版社内容情報
昔から、人は山に入ると、よくあやしいものに出会ったという…。旅の途中の兄弟が、夜の山街道で出会ったあやかしの火の物語。幼い頃から、囲炉裏や竈の火に親しみ、山仕事をしてきた飯野和好が、火をあやしく描く。
内容説明
深い夜の山道にあらわれたあやかしの火の物語。あらわれた魑魅魍魎に兄弟は…!?妖しさに迫る飯野和好の世界。
著者等紹介
飯野和好[イイノカズヨシ]
1947年埼玉県秩父生まれ。長沢セツ・モードセミナーでイラストレーションを学ぶ。絵本『ねぎぼうずのあさたろう その1』(福音館書店)で第49回小学館児童出版文化賞、「小さなスズナ姫シリーズ」(偕成社)で第11回赤い鳥さしえ賞、『みずくみに』(小峰書店)で第20回日本絵本賞を受賞。絵本の読み語り講演で、股旅姿で全国を渡り歩いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
29
新着棚で。山越えをする兄弟。焚火の後を見つけ、自分たちも火をつける。温かく、明るい火にホッとするが……。飯野和好さんのおどろおどろしい絵が大迫力! 手書きの文字も、この世界観にぴったり。2019/09/03
ヒラP@ehon.gohon
20
兄弟が山で見つけた火とは何だったのでしょうか。 誘うように灯っていながら、ふっと消える。 埋み火で火を起こせば、得たいの知れないものが生気を吸い取りに集まってくる。 意味のわからない怖さが迫ってきました。 あやかしに惑わされないように、読み終えてやっと息ができました。 2019/08/31
雨巫女。
16
《図書館-新着》火が、あやかしをつれてくるなんて、怖い。2019/11/19
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
飯野和好さんの生家、埼玉県秩父郡長瀞町大字岩田。そこでの峠道、山での生活で育ち、京都から丹後への道(伝説の多い山道)でたびたび現れた妖怪の話から、このおはなしを創られたそうです。妖怪って火が怖い訳ではないんですね。2019/08/08
杏子
15
図書館新着棚にて。火も怖い…2019/09/15