出版社内容情報
どこかの国のへんてこな街、ニルゲンツから届いた1通の招待状…。読み聞かせにもぴったりのユーモアあふれる12の短い絵童話。
著者等紹介
斉藤洋[サイトウヒロシ]
昭和27年、東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。1986年、『ルドルフとイッパイアッテナ』(講談社)で講談社児童文学新人賞受賞。1988年、『ルドルフともだちひとりだち』(講談社)で野間児童文芸新人賞受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞受賞。2013年、『ルドルフとスノーホワイト』(講談社)で野間児童文芸賞受賞
杉浦範茂[スギウラハンモ]
1931年、愛知県生まれ。東京芸術大学美術学部卒業。グラフィック・デザインと児童図書のイラストレーション及びブック・デザインで活躍。1979年、『ふるやのもり』(フレーベル館)で小学館絵画賞受賞。1983年、『まつげの海のひこうせん』(偕成社)で絵本にっぽん大賞、ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞を受賞。1985年、芸術選奨文部大臣新人賞を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いろ
20
ニルゲンツという町の人々は,どこかちょっぴりへんてこ。市長からの招待状を受け取った著者がニルゲンツに行って見聞きしたという形で描かれた,クスッと笑える四季折々の12話はそれぞれ2分弱で読める。小さめ文字に一瞬ひいた8歳男児だったけど,大好きな斉藤洋さんのお話にハズレはない。息子は「ニルゲンツきゅうこう」が1番好き,前の駅と次の駅の案内板に「どっちも「ひがしのえき」w」とクスクス。最後の地図を見ると,ぐるりと町を囲む線路,どこへ行くにも遠くて役に立たなさそうな駅の位置に,さらにウケて,延々地図で遊んでいる。2017/02/19
おはなし会 芽ぶっく
13
ある日、人からへんてこと言われているのに、自分はへんてこじゃない、と思っているおじさん?にニルゲンツ市長から手紙が届いた。遊びに行ってみると…。12話のおはなし。巻末の地図と照らし合わせると面白さが増す。『 まちのやねが ぜんぶ そらいろ なのは… / おいしゃさんとくつやさん / ニルゲンツきゅうこう / きしべのすいえいたいかい / おかしなせいふく / おまつりおんがくたい / いつもみせにいないしゅうりやさん / サンタクロースへのてがみ / つりばのめじるし / そりきょうそう →2022/06/01
ヒラP@ehon.gohon
13
ヘンテコな町の、ヘンテコなナンセンス短編集です。 面白さが微妙に控え目で、とぼけ具合が絶妙、クスリと笑うくらいの大人しい絵本です。 なんとなく脱力できる絵本です。 出発駅の次の停車駅が出発駅なんて、遊園地感覚のお話がいっぱいでした。2017/05/01
ぼんくらぼん
12
久しぶりに斉藤さんの本を読みました。20年前の雑誌の連載をまとめたものだそうです。このコンビはやっぱり面白いな~2017/03/13
遠い日
11
ニルゲンツというへんてこな町の物語。いちばんへんてこなのは、町の人々が、自分たちの暮らしをちっともへんてこだとは思っていないこと。でも、楽しいことが大好きで、夢のあるひらめきをする人々は、チャーミング。ニルゲンツ市長からもらった手紙を持つ「わたし」は、どうやら斉藤洋さんのようです。お顔がそっくり!2017/02/10