内容説明
ほんとにたまげた。父ちゃんが、きずついた白鳥をかかえてきた。こどもの白鳥だ。電線にぶつかったらしい。でっかくて、おっかなかったけんど、せわすることにした。“ラムサール条約”に指定されている宮城県伊豆沼・内沼を舞台にした、のんちゃんと白鳥コオちゃんの物語。
著者等紹介
石倉欣二[イシクラキンジ]
1937年生まれ。東京芸術大学卒業。『たなばたむかし』第27回サンケイ児童出版文化賞美術賞、『おばあちゃんがいるといいのにな』95年(第1回)日本絵本賞、第5回けんぶち絵本の里大賞、『パヨカカムイ』第6回日本絵本賞、『火の雨氷の雨』01年厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財特別推薦、第35回造本装幀コンクール展日本書籍出版協会理事賞、『空ゆく舟』第16回赤い鳥さし絵賞を受賞。絵本の会『彗星』主催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遠い日
6
傷ついた白鳥の子を父ちゃんが抱えてきた。のんちゃんが世話することになったけれど、始めはおっかなびっくり、うまくいかない。どころか、子どもの白鳥とはいえその大きさに怖ささえ覚える。だんだんと情が移っていくのんちゃんの心の動きがリアルです。別れは必然。自然の世界に帰る日は、切ないけれど、輝かしい旅立ちの日。白鳥のコオちゃんに関わることで、ともに成長した日々はかけがえのないもの。2017/07/31
穏やか本好きなったんゆーたん
2
のんちゃんは表紙の男の子ですが、白鳥の名前コウちゃんが記憶に残りそうです。ウトナイ湖で白鳥にエサをやろうとしたらぺたぺたと岸に上がって来た白鳥の背の高さに驚いた事があります。小さいのんちゃんには尚更こわかったことでしょう。とうほぐの話っこはあったけーなー。版画なのでしょうか、桶の模様、金網の模様、これ、どうやって書くかご存知でしたら教えてください2012/12/14
エプロンくらぶ
1
6年生の朝の読み聞かせにて。2018/12/03
めたる@灯れ松明の火
1
後半のおばあちゃんの語りが、ステキ。・・のんちゃんは、男の子だよね?!2012/10/16
ヒラP@ehon.gohon
0
傷ついた白鳥の子どもの世話をまかされたのんちゃん。 おっかなびっくりで始めた餌やりだったけれど、のんちゃんの白鳥への思いやりが大きくなっていきます。 宮城の厳しい冬の世界の中で、心温まるお話です。 別れの日の涙がとても印象的でした。2012/05/18