内容説明
1884年、冬のロンドン。弁護士でジキル博士の友人であるアタスンは、わき上がる疑問にうながされるように、博士の死後に実行しなければならない遺言状を読み返した。「わたくしこと、ヘンリー・ジキルが死亡した場合は、主なる財産は友人にて恩人であるエドワード・ハイドにゆずられること」アタスンは、エドワード・ハイドがおそろしく危険な人物だという証拠を見せつけられたばかりだった。非の打ちどころのないジキル博士は、おそろしい秘密をかかえているのか。若いときに大変なあやまちをおかしたのだろうか。そのせいで、犯罪者を遺産の受け取り人に指名したのだろうか。
著者等紹介
スティーヴンソン,ロバート・ルイス[スティーヴンソン,ロバートルイス][Stevenson,Robert Louis]
1850~1894。英国スコットランド、エジンバラ生まれ小説家・詩人・随筆家。灯台建築技師の子として生まれ、大学で工学を専攻するが、後に転部して法学を修める。学生時代から旅行を好み、英国各地やヨーロッパ、アメリカ、太平洋諸島を旅し、多数の旅行記を残している。1887年の父の死をきっかけに家族とヨットで南太平洋の島々を巡り、幼少時からの持病、気管支疾患の療養のために1890年にサモア諸島のウポル島に移住。欧米の統治政策問題で島民のために尽力し、島民に親しまれながらその地で生涯をとじた
ドバーム,リュドヴィック[ドバーム,リュドヴィック][Debeurme,Ludovic]
1971~。フランスのイラストレーター、バンド・デシネ(ベルギー・フランスの漫画)作家、絵本画家。画家の父親の影響で子どものころから絵画や現代アートに親しみ、ソルボンヌ大学造形美術科卒業後、ビデオ、マルチメディアなどコンテンポラリーアート作品を制作。バンド・デシネ「リュシーユ(Lucille)」は2007年のアングレーム国際漫画祭で優秀5作品に贈られるエッセンシャル賞を受賞。エキセントリックともいえる独特の作風で幻想的な世界を表現する才能が高く評価されている
こだましおり[コダマシオリ]
1959年広島県生まれ。神戸市外国語大学等卒業後、会社勤務を経て、1989年渡仏し、パリ第3大学現代仏文学修士課程修了。在仏邦字紙の編集に10年間携わったのち、フリーの翻訳家・ライターとして活動。児童書好きが高じてフランスの絵本・児童小説の翻訳を開始。パリ近郊在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キジネコ
野のこ
藤月はな(灯れ松明の火)
小夜風
うーちゃん