内容説明
あわいは小学6年生、目下登校拒否5日目。ある夜。彼女のもとを訪れたのは猫又とむじな。百鬼夜行が消えて、あやかしたちはすっかり元気がない、復活させたいから協力しろ、だって。あわいと幼なじみのきなこネェは、めんどくさいけどちょっと面白い、百鬼夜行復活に手を貸すことに…。
著者等紹介
染谷果子[ソメヤカコ]
児童文学作家。1958年、和歌山県に生まれる。作品に、「鬼羅の歌」(ING生命「愛と夢の童話コンテスト」第二回審査委員長特別賞)、「猫の夜」(神戸新聞文芸児童文学部門年間賞・2000、2002)など。三宮KCC児童文学講座一期生
鈴木びんこ[スズキビンコ]
埼玉県生まれ。制作プロダクションのデザイナーを経てフリーイラストレーターとなる。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あられ
7
図書館で出会った本。妖怪が登場するようなので読んでみた。あわいって、主人公の名前だったのか。祖母が亡くなったのち、酒屋をコンビニに変えたところ、闇が消え、あやかしたちが困って、あわいに助けを求めてきて。。。不登校中の主人公とあやかしたち。えらそうな猫又、意外と優秀なむじな、さみしがりなやまわろ、など、楽しんで読んだ。闇も必要、人間だけのこの世じゃない。あやかしにとって、人間の悲鳴がご馳走というのは笑えた。2017/04/23
しおり
6
登校拒否5日目の主人公のもとに猫又とムジナが現れ、彼らは宣う。失われた百鬼夜行を復活させたい、と。まず主人公の名がいい。あわい。光と闇の間。大人と子供の間の時期をさ迷う繊細な心情が全体の非日常感と不思議に合って心地よい。「虫が良すぎます。奪ったくせに」2014/11/29
ようこ
5
日本に古くから住んでいる妖怪が失われつつある闇をもののけが視えるあわいときなこの助けをもらいながら一瞬取り戻す話。ヒロインあわいがちょっとした事件をきっかけに不登校になっていること、それを気にする同級生がいることなど妖怪とともに素材は魅力的なのに、話全体がどこかで見たようななんだかぼやけた印象になってしまっているのが残念。2011/11/26
水色さくら
2
○/妖怪にはあんまり興味がないので、どうかなと思いながら読んだけど、なかなかおもしろかった。2015/05/24
すがやん
2
闇も自然も失われつつある現代で、闇と光のあわいに生きるあやかし達と辻守の孫が、百鬼夜行をするために奮闘する物語。 小学生から大人まで楽しめる。 もう少し内容を濃くして欲しかったが、切ないようで、重苦しさを感じない軽やかさを持つあやかし達が魅力的で面白かった。 2013/07/09