内容説明
グラタンざらの黄色いアヒル。おさらの絵だとおもっていたら…まあ、ふしぎ、ピョンととびだした!?おさらのアヒルはふしぎなアヒル、どんなとこにもいけるアヒル。まほうのことばをとなえて、目をつぶってしんこきゅうを3かい。すると…。
著者等紹介
安房直子[アワナオコ]
1943年、東京に生まれる。日本女子大学国文科卒業。在学中より児童文学作品を発表する。「さんしょっ子」で日本児童文学者協会新人賞、『風と木の歌』(実業之日本社)で小学館文学賞、『遠い野ばらの村』(筑摩書房)で野間児童文芸賞、『風のローラースケート』(筑摩書房)で新美南吉児童文学賞を受賞。1993年2月逝去
いせひでこ[イセヒデコ]
伊勢英子。1949年、北海道に生まれる。東京芸術大学デザイン科卒業。『むぎわらぼうし』(竹下文子・文 講談社)で絵本にっぽん賞、『マキちゃんの絵にっき』(中央公論新社)で野間児童文芸新人賞、『水仙月の四日』(宮沢賢治・作 偕成社)で産経児童出版文化賞美術賞、『アカネちゃんとなみだの海』(松谷みよ子・作 講談社)で赤い鳥さし絵賞、『ルリユールおじさん』(理論社)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。タブローの世界でも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tokotoko
32
ほんわかした本だろうなぁ!と思って読んだら、山あり谷ありで・・・!気がつけば、アヒルの背中を追いかけながら一緒に冒険していた。アヒルも思ったようだけど・・・本当にいろんな人間がいる!人間達に翻弄されるアヒルだが、いいなって思ったことがある。相手に付き合えるまで付き合うけど、ダメ!と思ったらきちんと怒って、理由を伝えていたところ。怒る時に怒って、すっきりと前に進む。前に進んだら、またいろんなことに出会えたね!いせさんの優しい線の絵が、この繊細なテーマのお話にピッタリ。読友さん、紹介してくれてありがとね!2013/12/26
円舞曲
20
冬にぴったりな本です。いせひでこさんのアヒルさんにドキューン!とときめいて、手に取りました。欲しいなこの本〜♪2017/02/13
おはなし会 芽ぶっく
19
グラタン好きのおばあさんと、グラタン皿についているアヒルの絵のおはなし。このアヒルは魔法がつかえて、おばあさんがグラタンを作ろうとすると、エプロンのポケットから材料を出してくれます。おばあさんは困らないので、買い物にすら行かなくなりました。それに怒ったアヒルは家出することに…。 『司書と先生がつくる学校図書館』より3年生向け。2019/12/23
マツユキ
18
久し振りに小2娘と読書。いせひでこさん絵の安房直子作品。毎日グラタンを作って食べるおばあちゃんのお気に入りのお皿の黄色いアヒルが、魔法でおばあちゃんを助けますが…。いつも当てにされると嫌になるよね。まさか、アヒルの旅が始まるとは…。良い事ばかりじゃないけど、悪い事ばかりでもない。ヒリヒリもするし、ほっこりもする作品でした。そして、グラタンが食べたくなります。2023/12/15
mntmt
18
年をとって、一人暮らしで、そんな時、こんなアヒルがいたら、どんなに心が安らぐことだろう。いせひでこさんの絵も嬉しい。グラタンが食べたくなる。2015/09/04