内容説明
「おばさんのおなかにいるグレゴリーは、いつうまれるの?」ちいさなアイリスがたずねます。おとなたちは、それぞれちがうこたえかたをします。あかちゃんにあえる日は、はてしなく遠くおもわれますが、アイリスは、いつかグレゴリーといっしょにあそびたいたのしいことを、いくつもかんがえます。あかちゃんの誕生をめぐる神秘を、深くあたたかいまなざしでえがきます。
著者等紹介
ホルト,キンバリー・ウィリス[ホルト,キンバリーウィリス][Holt,Kimberly Willis]
児童文学作家。主な作品に、『ルイジアナの青い空』、青少年部門での全米図書賞受賞作『ザッカリー・ビーヴァーが町に来た日』(ともに白水社刊)など。家族とともに米国テキサス州パンハンドル在住
スヴャトコフスカ,ギャビ[スヴャトコフスカ,ギャビ][Swiatkowaska,Gabi]
“My Name Is Yoon”で、新人イラストレーターのためのエズラ・ジャック・キーツ賞を受賞。“Arrowhawk”では、辛口批評で知られるカーカス・レヴューでも「美しい!」と絶賛された。ポーランドのビェルスコ・ビアワにある国立美術学校で学び、幼稚園教諭を経て、現在はフリーのイラストレーター。家族とともにポーランド在住
河野万里子[コウノマリコ]
上智大学外国語学部フランス語学科を卒業。1993年には、国際翻訳賞新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mntmt
17
みんなが待っている、グレゴリーが生まれてくるのを。幸せな時間だろうな。絵画のように美しい絵。原画が見たい。原題:Waiting For Gregory2016/04/27
ケニオミ
8
時々ハッとするほど絵が素敵な絵本でした。赤ちゃんはコウノトリが届けてくれるんだけど、その時に下で手を広げて待っていなくちゃならないとか。赤ちゃんはキャベツ畑のキャベツの下にいるなど、赤ちゃんにまつわる大人の説明が楽しかったです。生まれてくるグレゴリーと一緒にしたいことがたくさんあるアイリス。本当に待ち遠しそうで、きっといいお姉ちゃんになるんだろうなあ。2014/05/25
ナハチガル
7
絵がすごすぎ。人間はもちろん、犬猫、植物、機械や幾何学模様まで、すべてに独特の味がある。「グレゴリーは いつうまれるの?」に対するパパのこたえ「もうすぐだよ。でも、そんなにすぐでもない」「どれぐらい さき?」「いや、そんなに遠いさきでもない」というはぐらかしかた、いいですね。原題 Waiting For Gregory はやっぱり Waiting for Godot にかけているのかなあ。表紙の絵が本編で使われていないのもポイント高し。A+。 2015/08/18
遠い日
3
キンバリー・ウィリス ホルトの本と知って読みました。でも、スヴャトコフスカの絵の美しさにまずやられてしまいました。生まれくる命を待つ時間は豊かです。愛されて生まれてきた赤ちゃんの存在は、かつてのあなたでもあり、わたしでもある、とそう思える本でした。2009/12/13
エイミー
0
ほのぼの絵。アイリスと名前まで娘と主人公が重なる。2014/10/02