内容説明
おばあさんやおじいさん、みんな子どものときがあった。おとしよりと子どもたちがつむぎだす心うつおはなし。
著者等紹介
丘修三[オカシュウゾウ]
1941年、熊本出身。大学卒業後、教育大付属桐ヶ丘養護学校を振り出しに養護学校教師として25年勤務。91年病気退職後文筆生活に入る
長野ヒデ子[ナガノヒデコ]
1941年、愛媛県出身。作品に『おかあさんがおかあさんになった日』(産経児童出版文化賞)、『せとうちたいこさんデパートいきタイ』(日本絵本賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ayame
8
表題の「のんきな父さん」が小学生の国語の問題集に載っていたので、共感を持って読んでみたらとんでもない父さんだった。新聞配達、百部程の仕事を夕方までかかった父さん。でも、その理由を大人になり同窓会で帰郷した時に知る。他「箱の中」「八年という時間」は、二通りのおじいちゃんの姿。「キンモクセイおばあちゃん」は、キンモクセイが咲く家のおばあちゃんとの話、「にえもんさん」は昔の夫婦のよく有りがちな話。児童書だが大人になってクスッと笑える話、ほっこりする話の本だった。2021/09/26
Naomi
3
身近なおじいちゃんや、おばあちゃんと子どもとのエピソードが5話。死を描いたお話が多いけれど、悲しいだけじゃなく、温かさや、おもしろさも含まれている。頼りにならないと言われていた“のんきな父さん”、思いやりにあふれる素敵な人だった。2013/01/31
ヒラP@ehon.gohon
2
この本の冒頭に書かれたこの詩がたまらなく好きです。 そして、5つの物語に通じている子どもたちへのメッセージを見事にまとめていると思います。 5つの物語は、すべて死と結びついています。それでいて心和むお話ばかりです。 全部の物語が読んでくれる子どもたちにバトンを渡そうとしています。 命と心のバトン。一番感受性豊かに受け止めてくれるのは高学年から中学生のような気がします。 顔には出さず、心で受け止めてくれる子どもたち。 押し付けるのはやめましょう。 年末に最高の本に出会いました。 2009/12/22
麒麟キリン
1
あんたのお父さんはな、この村の年寄りに毎日、新聞を読んでくれよったんだよ。2014/07/25
ピッコロ
1
中学年から ショートストーリー 表題作は作者の実話なのかな~と思いました。 人間味あふれる家族の話でした ★3つ2014/03/01