内容説明
人間を見つめ、社会を見すえた文学世界。あふれるユーモアとウイットに富んだ物語は、笑いとばしながら読み、ずんと心に響きます。朝読に最適な短編がどっさり。
著者等紹介
筒井敬介[ツツイケイスケ]
東京に生れる。本名、小西理夫。慶應義塾大学在学中から劇団活動。第二次大戦後にNHK契約作家。芸術祭文部大臣奨励賞、国際アンデルセン賞優良賞、産経児童出版文化賞大賞、巌谷小波文芸賞、紫綬褒章など受く。2005年、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
11
基のお話の素材を借りた別物語集です。 タイトルにもなっている「もうひとりの赤ずきんちゃん」を読んで、簡単なアレンジではないことに、驚きと戸惑いを感じました。 「かちかち山のすぐそばで」では、とんでもない展開に圧倒され、別のお話も基のお話を知っていてこそ楽しめることを実感しました。 他に読んだ記憶のあるお話との距離感が半端ないものばかりなので、改めて読み直してみようと思います。2019/07/17
おはなし会 芽ぶっく
10
5編の昔話のパロディ…でもなんの話が元になっているのか分からないものも…『花のくる道』猫の目線で貧乏ゆえにお寺に行かされた、イチという少年を見る。働き者のイチ、家が恋しくても一生懸命働く。『ハヤガメくん』うさぎとかめのパロディ。競争で勝ってハヤガメくんと呼ばれるようになったカメと、次は必ず勝つとトレーニングを欠かさないマケウサギの新たな勝負。『もうひとりの赤ずきんちゃん』赤ずきんちゃんのパロディ。赤ずきんちゃんのおはなしを知っているおばあさんが、おはなしのようになるまい!と自らおおかみをやっつける。→2019/05/19
izw
8
筒井敬介の作品って読んだことがなかったなあ、と思い、児童書の新刊コーナーにあった本書を手に取った。むかし話の背景・登場人物を題材にして新しい話を創っている作品が集められている。詩を読んでいるような文章のリズムが心地よい。2017/04/21
Aya Sawada
0
昔話のパロディです。誰でも知ってるお話のパロディなので、誰もが楽しいと思います。子どもたちが喜びました!2017/01/14