内容説明
一九九三年から足かけ一〇年、南米最南端からアフリカ大陸タンザニアのラエトリまで逆ルートで人類の足跡をたどった関野吉晴。新たな挑戦は、「日本人がどこから来たのか」を自分のからだで体験する旅。「北方ルート」「南方ルート」「海上ルート」の三ルートをたどる。まずは、シベリアからサハリンを経由し、北海道へといたる「北方ルート」。二〇〇四年七月、シベリアを出発し、間宮海峡に面した港町ラザレフにいたるまでの行程と先住民ウリチやエベン、ヤクートたちとすごした日々の報告。
目次
1 新たなる旅のはじまり(日本人はどこから来たのか;北方ルート)
2 モンゴルの少女プージェー(遊牧民の少女プージェー;プージェーを訪ねる ほか)
3 アムール街道の旅(アムール街道;日本の自動車を運ぶ ほか)
4 寄り道の旅・カリチョーム村(アムール川を下る;先住民ウリチの村 ほか)
5 寄り道の旅・エベンの村(エベンの村へ;バタガイアルイタ村 ほか)
著者等紹介
関野吉晴[セキノヨシハル]
1949年東京都墨田区に生まれる。一橋大学法学部、横浜市立大学医学部卒業。一橋大学在学中に探検部を創設、アマゾン川の全流を下る。医師として働くかたわら、南米各地を訪れ、写真家としても活躍。1993年から、アフリカに誕生した人類がユーラシア大陸を通ってアメリカ大陸にまで拡散していったおよそ5万3000キロの行程を、自らの脚力と腕力だけでたどる「グレートジャーニー」をはじめ、2002年2月10日にタンザニア・ラエトリにゴールした。1999年、植村直己冒険賞(兵庫県日高町主催)受賞。2000年、旅の文化賞(旅の文化研究所)受賞。武蔵野美術大学教授(文化人類学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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