著者等紹介
ささめやゆき[ササメヤユキ]
1943年東京生まれ。’85年ベルギードメルフォフ国際版画コンクールにて銀賞。’95年小学館絵画賞。’99年講談社出版文化賞さしえ賞
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感想・レビュー
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たつや
46
タイトルのイメージは純粋に砂漠の生活者の日常かなと思いつつ、借りましたら、坪田穣治さんと言う、自分は初読の作者さんの生涯における自選短編集でした。昭和臭が漂い好みでした。善太と三平が良い。「魔法」「キツネ狩り」が好みでした。2017/03/10
なる
27
児童文学賞として固有名を冠しているほどの作家でありながら読んだことがなかった坪田譲治。新美南吉や小川未明のような作風かと勝手に想像しながら読んでみたところ度肝を抜かれた。『こどもじぞう』『馬太郎とゴンベエ』『金の梅・銀の梅』昔話なのかと思いながら読んで行くと急転直下の死。全く展開が読めない。救いがないどころか教訓らしきものもない。民話と児童文学の中間のような不可思議な浮遊感、かと思いきや表題作のような徹底したニヒリスティックも包括する。秀逸なのが『ゆめ』。なんという想像力。これを大人が描いたの?2022/05/09