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出版社内容情報
収録作品:手袋を買いに/ごん狐/狐/巨男の話/張紅倫/鳥右ェ門諸国をめぐる 〔解説:新美南吉記念館館長 榊原義夫〕 小学校中学年~
著者等紹介
新美南吉[ニイミナンキチ]
大正2年7月30日、愛知県知多郡半田町(現・半田市)に生まれる。本名渡辺正八。15年半田中学校(現在の半田高校)に進学。昭和2年頃から、中学在学中を通して「緑草」「愛誦」「少年倶楽部」「赤い鳥」などの雑誌に、童謡、童話などを盛んに投稿する。11年東京外国語学校を卒業。13年愛知県内の安城高等女学校の教員となる。18年3月22日、永眠
石倉欣二[イシクラキンジ]
1937年愛媛県に生まれる。東京芸術大学卒業。『たなばたむかし』(第27回産経児童出版文化賞美術賞)、『おばあちゃんがいるといいのにな』(第1回日本絵本賞、第5回けんぶち絵本の里大賞)、アイヌの絵本『パヨカカムイ』(第6回日本絵本賞)、『空ゆく舟』(第16回赤い鳥さし絵賞)等、各賞を受賞。絵本の会『彗星』主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
千尋
11
新美南吉の童話傑作選集*『ごんぎつね』が久々に読みたくなって読みました*新美南吉は29歳という若さで亡くなりましたが・・作品は素晴らしい物ばかりで感動しました*また、愛知県にある『新美南吉記念館』にも一度訪れてみたいと思いました**2010/10/03
GX
6
「ごん狐」は、もちろん読んでいて、「手袋を買いに」も、読んだことがあるような気がします。一番、印象にのこったのは、最後の「鳥右エ門諸国をめぐる」。他の物語が、とても静かで、優しい雰囲気なのに比べて、この物語だけは、怖くて、まるで、怪談みたい。振り払っても、振り払っても、逃れることができない、自分自身の愚かさや欲。「平次」は、鳥右自身のなかで、自分を責め続ける、もうひとりの自分のような気がします。2021/10/11
ほっこりね
4
叔父から、嬉しいプレゼント本。どのお話も、深くじーんと心にしみわたる。ごんぎつね も悲しいすれ違いなんだけど、 それが残念なだけでなく、少しあったかいものも残してくれます。・・意味をな、説明したりせんでええねんで。バーンと鉄砲が火ふいたんやなあ。最後に銃口から白い煙がしばらく出てたんやなあ。と、子供が感じたら、そんでええんやで。母ちゃんが、自分らの為に一生懸命絵本読んでくれてるなあ、と感じたら、それだけでええんやで。後は、おまえ自身が、絵本を思い切り楽しんだらええんだけやで。叔父からの言葉でした。2013/04/12
きしな
4
タイトルの「ごん狐」「手袋を買いに」「狐」は朧げながらに読んだような記憶が。再読して「ごん狐」で人間の動物に対して害獣でしかないという考え方、「狐」では母子の強い愛情と哀しみを感じました。凄く考えさせられたのは「鳥右ェ門諸国をめぐる」。最後期の作品のひとつと後書きにありますが、それだけに『ひとのためになること』を思い続け、諸国を巡った主人公が平次を『にくらしい奴』と評し『殺しても生き返り苦しめる』と言ったこと、鐘に追われてどこかへいく姿は考えるものがありました。2012/04/11
Ra
2
子供のころ読んだ「ごん狐」「手袋を買いに」を大人になった今、読み返す。やはり名作。2018/04/04