出版社内容情報
きつねは、しっぽを大切にしていました。手入れは1日3回。じょうぶな松葉で作ったくしで毛をとかし、黄色の羽でなでてから、仕上げに花でしっぽを飾ります。ある雨の日、きつねは、大切なくしが無いことに気づきます…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みつばちい
37
ふかふかのしっぽをもったきつねは、自分のしっぽをとても大切にしていました。ある雨の日、いつもしっぽをとかしているお気に入りのくしを忘れてきたことに気づいて取りに行くと、雷が、、!でも可愛い蟻たちが拾ってくれていたのですが、、? とても可愛くて、優しくて、読み終えた後きつねのフカフカなしっぽの上で寝てみたくなりました。ありたちも可愛い!2022/01/15
紫陽花と雨
27
可愛らしいきつねさんは、ふかふかの尻尾を大切にしていて、お手入れは1日3回。手作り松葉のブラシや、最後にお花をかざる様がまた可愛くていやされます。それだけしっぽを、そしてお手入れを大事にしている理由は後半に明かされるのですが…「だから大丈夫、あなたも元気になれる」と、自分にもいわれた感じがしてすごくじんわりしました。元気になれる優しいお話でした。2020/09/04
anne@灯れ松明の火
26
遠い方の新着棚で。大好きなおくはらさん。絵本ではなく、童話。おくはらさんの作品にはよく出てくる「きつね」。今回のきつねは、しっぽを大切にして、手入れを欠かさない。ある日、手入れのための櫛をなくしたことに気づき、大雨の中、探しに行くことに……。初めはナルシストなきつねなのかと思ったが、実はとても優しいとわかってくる。そして、自慢のしっぽにも意外な使い道が♪ 心がほっこりするお話と絵。やっぱり、おくはらさん、いいなぁ♪2020/07/24
ケ・セラ・セラ
19
ふわふわふさふさ狐が大切にしているしっぽ。手入れをするために松葉で作った大切な櫛。狐のしっぽから落ちる花を楽しげにキャッチするアリたちが可愛い。しっぽ自慢のお話かと思いきや、狐がしっぽを大切にするようになった理由、だからこそ他者の気持ちに寄り添える狐の優しさを知るお話。絵本から児童書へ、幼年童話。2022/02/07
ツキノ
16
【きつね×あり×ことり】2020年6月発行。自分のしっぽを丁寧に手入れし大切にしているきつね。仕上げに色とりどりのお花でしっぽをかざり、湖を鏡のかわりにしてうっとり。ん?イソップ的な話なのかな?と勝手で貧しいわたしの予想を裏切る展開がこの先に!きつねのウィンクが効いている。【184】2023/09/19