内容説明
おれ、のらカメ。はしの下にすてられて、きょうからのらカメだ。ミドリガメのさんた。これが、おれの名まえ。「にんげんの、ばっかやろーっ！こんなとこに、すてやがって。二どと、ペットになんか、なってやるもんかーっ！」川にむかってさけんだら、すかっとした。
著者等紹介
のむらかずあき［ノムラカズアキ］
１９５４年愛知県生まれ。関西大学社会学部卒業。二〇年間小学校に勤務したのち、文筆生活に入る。日本児童文学者協会会員。日本児童文芸家協会会員。プレアデス同人。愛知県刈谷市在住
かわむらふゆみ［カワムラフユミ］
１９６４年、東京都に生まれる。多摩美術大学デザイン科卒業。イラストレーター
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
12
のら犬ならぬのらカメ、さんた。人間の勝手で捨てられた。それでも、健気に強く生きていく。友だちになったスズメのしゅんとの掛け合いが最高。ちょっとずるそうなカラスも絡んで、テンポよくお話は進む。飛べないしゅんが飛ぶことに自信が持てるようになるまで、世話したさんた。どうにか「のら」でもやっていけそうだ。2016/05/11
みー
9
どんな命でも、一度家族として迎えたら捨てたらダメよね！心無い飼い主に捨てられた野良犬・・ならぬ「のらカメ」でも彼は、逞しく生きていきます！！そんな、のらカメと、飛ぶことが苦手なこすずめちゃんとの出会いで始まる、飛ぶ特訓！そこにちょびっとあくどい（でも憎みきれない）カラスも絡んで・・・とてもかわいい童話でした＾＾図書館にはなくて他館より。2016/05/23
しぃ
9
さんたという名前からついついサンタクロースを想像してしまったのですが、何にも関係ありませんでした。人間に捨てられのらカメ(野良亀)になったさんたのヤケになった叫びからお話が始まりますが、のらカメだった意味はあまり感じられず。小１長女は一気に読んでいました。2015/07/18
遠い日
5
続編の『のらカメさんた まけてたまるか』を読む前に復習。のらカメのさんたの持ち前の漢気、嫌いじゃない。飛べないスズメのしゅんを、励まし、失敗もなんのその。下心見え見えのカラスとの掛け合いも、みごと。しゅんをその気にさせたさんた、いいやつだなぁ！2022/01/15
しーまま
5
先に２冊目を読んで面白かったので、カメを飼っている甥のために図書館で借りてきました。2014/06/20
