文学の森
波照間からの旅立ち

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  • サイズ A5判/ページ数 191p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784338174176
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8393

出版社内容情報

順也は5年生。母が再婚し新しい父と兄が出来た。夏休み、アルバイトをしながら沖縄を旅行する兄から誘われ、父母の許可を得て兄の待つ波照間島へ。そこで順也は、沖縄戦の中で実際の戦闘ではなく命を落としたたくさんの子どもたちがいたことを知る。   小学校高学年~

内容説明

沖縄の海は、あくまで青く、空はどこまでも高く澄みわたっている。人間のおかした悲しいあやまちは、いつまでも消えさることなく、その空と海とに記憶されている。ヌチドゥ、タカラ、命こそ宝。順也少年の旅が、はじまる。

著者等紹介

赤座憲久[アカザノリヒサ]
1927年岐阜県に生まれる。『目の見えぬ子ら』(岩波新書)で毎日出版文化賞。『雨のにおい星の声』(小峰書店)新美南吉児童文学賞、絵本にっぽん賞、サンケイ児童出版文化賞。日本児童文学者協会会員。短歌「原型」同人

依光隆[ヨリミツタカシ]
1926年高知県に生まれる。SFから児童書まで幅広い分野で活躍。『白旗の少女』(講談社)で’90年度児童福祉文化賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミーコ

51
新しく家族になった大学生のお兄ちゃんが夏休み、沖縄に行きバイトをする事に・・・ 小学生の弟、順也くんも、お兄ちゃんに誘われ 沖縄に旅立つ。今まで知らなかった戦争の無惨さ 失われた小さな命の数々・・・ 今現在にも傷ついた心を持ったままのお婆さんに出会い 沖縄の歴史を知る。小学生向きですが、勉強になった1冊です。2016/06/09

杏子

22
思いがけず、読んだ本。図書館の児童書コーナーの片隅から…呼ばれたのかも?前半は新しい家族になった大学生の兄が夏休み、沖縄にバイトに行くことになって、その兄の誘いに乗ってはるばる岐阜から小学五年の弟が兄のバイト先を訪ねていく過程。後半が何とか波照間島に着いて島の過去にあった戦争の爪痕に接する話。島の子どもたちが戦争の時、むりやり他の島に移住させられ、そこでマラリアにかかって次々死んでしまったという出来事があったそうだ。亡くなった人の数だけ悲惨な話はあるということ。心して読んだ。この年の離れた兄弟もよい。2016/07/17

Hiroki Nishizumi

1
波照間好きの自分にしてみるとたまらない。正直ストーリーはとても面白いところと、ちょっと無理があるところが混雑しているが、それでも良い。島に行きたくなった。2020/04/27

きぬとら

1
1995年、波照間島を訪ねたことがある。図書館でタイトルを見て懐かしくて借りてみた。児童図書に入ると思うが内容は戦争の悲惨さを語ってくる。それに目をそらさない順也の姿が印象的。またいつか行ってみたいと思わせられた。2016/06/12

2020neko

0
☆☆☆☆★4/近図。(夏休み)(戦争)。高学年向き2009/03/22

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