- ホーム
- > 和書
- > 児童
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
出版社内容情報
タチバナさんはずっと寝たきり。でも,くじけたりはしません。いつも特製の車輪つきベットに横になったまま散歩に出かけます。 小学校中学年~高学年
内容説明
歩けますか?ひとりで…どんな人だって、たったひとりで生きていけません。ささえて、ささえられて生きてゆくのです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ででんでん
39
何回もブックトークで使わせてもらった本です。本当に大好き。皆さん、読んでみてください。生まれてから20数年の間ずっと寝たきりのタチバナさん。よく晴れたある日、「ちょっと散歩にいってこよう」と考えます。出発の時間になると、お母さんが車輪つきのベッドのようなものを家の前の道に出すと、タチバナさんを抱っこしてきて、その上に乗せました。ああ、お母さんにベッドを押してもらうのか‼いえいえ、お母さんはタチバナさんをほったらかして、家に入ってしまいました。タチバナさんはどうするのでしょう。口で歩くってどうやるの?2017/11/08
なななお
22
東京書籍4年国語上「4年生の本だな」掲載。生まれつき立って歩くことの出来ないタチバナさんは散歩日和の日に、特製の車椅子ならぬ車ベッドで出掛ける事に。どうするのかと言うと、誰かが通り掛かるまで待ち、側を通り抜けようとする時に『すみません!』と大声を掛ける。相手はビックリして、つい立ち止まりタチバナさんと話してしまう。……子どもも大人も読んで欲しい良書。例え誰かの手を煩わす事しか出来ない人でも、存在する事が誰かの為になっていると、思い合える世界に。効率だけでは世の中回らない。夜の暗さが植物を育てるように。2021/11/17
みつばちい
13
たちばなさんは生まれてこのかた歩いたことがありません。でも散歩に行きます。車輪付きのベッドで、通りがかる人に声をかけて押してもらいながら。その様子を仲間は「口で歩く」と言います。ひどい言葉をかけてくる人もいれば、宗教を勧めてくる人もいる、優しく押してくれ人もいれば、たちばなさんに話を聞いてもらいたい人もいる。そう、人はみんな誰かに必要とされて、支えあって生きているのだ、、そんな温かなメッセージが伝わってくる名作。「ぼくのお姉さん」を授業でやるので、この本も子どもたちに関連本としておススメしています。2019/03/15
ヒラP@ehon.gohon
13
骨の発達障害で20年間も寝たきり(?)のタチバナさん。 内にこもるのではなく、実に行動的なのです。 自分で立てないために、ベッドに車を付けたような特殊な乗り物で移動します。 天気が良いので同じく障害を持つ上野さんの家を訪ねることにしましたが、お母さんに特殊ベッドに乗せてもらった後は通りがかりの人任せ。 スゴイお話ですが、健常者の様子を障害者の目から見ると、そして自分を振り返るといろいろな事を考えさせてくれるのでした。 タチバナさんは、今の自分を決して否定しないのでした。 2010/10/04
おはなし会 芽ぶっく
9
タチバナさんは生まれてから1度も歩いたことがありません。体を自由に動かせないので二十数年ずっと寝たきりです。そのタチバナさんが車輪のついたベッド式の乗り物に寝たままの姿勢で乗って散歩に出かけます。通りがかりの人に声をかけ動かしてくれるようにお願いしないと目的地には行けません。それがタイトルに結び付いています。2018/10/01