内容説明
ふたりの家は、ひろい空の下にあった。でも、ふたりは、どこまでも続いているひろい世界へは行ったことがなかった。ふたりは、どこへゆき、何を見て、何をし、そしてどこへ帰ったか。さあ、きみも旅にでよう。
著者等紹介
スタルク,ウルフ[スタルク,ウルフ][Stark,Ulf]
1944年ストックホルム生まれ。スウェーデンを代表する児童文学作家。1988年に絵本『ぼくはジャガーだ』(ブッキング)の文章でニルス・ホルゲション賞、1993年に意欲的な作家活動に対して贈られるアストリッド・リンドグレーン賞、1994年『おじいちゃんの口笛』(ほるぷ出版)でドイツ児童図書賞等、数々の賞を受賞
菱木晃子[ヒシキアキラコ]
1960年東京生まれ。慶応義塾大学卒業。スウェーデン児童文学の翻訳に活躍。2009年スウェーデンより北極星勲章をおくられる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つき
8
隣より遠くへ行ったことのないトゥルビンとメルクリンは、行方不明のお父さんを探して広い世界へ旅に出る。旅を通してたくさんのものを見つけたんじゃないかな。2019/04/21
がる
5
久々のウルフ・スタルク♪ 旅が不思議なのではなくて、トゥルビンとメルクリンが不思議なのだと思った・・・。危うい2人。読んでてどきどきしたー。 まぁ、とりあえず、旅から帰ってこれてヨカッタ。 いつかパパに会えるといいね。2012/03/30
Goblin_Tale
2
トゥルビンとメルクリンは兄弟で、パパを探しに旅に出ます。 良い意味でバカバカしいお話です。笑えます。お気に入りはホテルに宿泊した時のシーンです。 兄のトゥルビンときたら! 年上だからと何かと威張っているけど、トンチンカンなことをやらかして、でも嫌いにはなれない、っていうのは子供から見た大人の姿なのかもしれない、なんて思ったり。2020/06/30
菱沼
2
不思議な物語。年が上なのはメルクリンの方なのではないかと思うくらい、トゥルビンは、ある意味弟に甘えている。けれども、普通の大人と子どもの関係でも、大人は「大人だから」ということで、子どもに甘えていることが多々ある。穿った見方をすると、トゥルビンはメルクリンのパパで、ママを失ったパパは辛さのあまり大人でいることをやめてしまったのかも、と思える。胸の隙間を満たしてくれる女性に出会えたら、トゥルビンはまた大人に戻れるのかもしれない。2014/07/15
にま
2
兄弟ふたりの不思議な旅は本当にふしぎ。でもどこにいてもふたりっていうのがいいんでしょう、きっと。2010/02/11