出版社内容情報
愛犬の病気をきっかけに、犬の車いすを作った忠さん。
やがて同じ悩みを抱えた飼い主たちから依頼が舞い込み、5000匹以上の犬たちに自由の翼を届けてきました。
動物の車いすを20年以上作り続けてきた、一人の匠の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
31
今夏の課題図書『風を切って走りたい』にもつながる!本書は足に障害を抱えるワンちゃんの車椅子を製作する忠さんのドキュメンタリーだが、どちらの作品も、ものづくりの基本となる作り手の熱く優しい想いやこだわりが伝わってくる!同時に、ペットの命を預かるということに、流行に乗るあまり予備知識や覚悟、責任感のない飼い主も多くいる現実を思い知らされた。愛犬の予期せぬ障害、飼い主のショックは想像が及びつかない。『犬は人間みたいにあれこれ考えないから大丈夫。ロックは動かないことも受け入れてますよ』獣医師の言葉に希望を感じる。2020/09/09
雨巫女。@新潮部
11
《私-図書館》犬の為の車イスを作るって、大変だけど、犬には、一番ありがたいだろうなあ。2019/10/09
読書国の仮住まい
1
山梨県北杜市にあるアドワークスは犬の車椅子制作会社。 犬は椎間板ヘルニアを発症すると下肢が動かなくなる。 そうなると排泄もままならないし、散歩させる時は下半身を持ち上げる必要がある。 主人の忠さんもそんな飼い主の一人。 外国では車椅子を売っていることを知るが、あまりにも高い。 彼がすごいのは、だったら自らの手で作ろうとしたこと。 やがてそれが会社を起こして生業と成るのだから分からないもの。 5章に椎間板ヘルニアについては詳しくは5章とあるのは誤記か。 生命に真剣に向き合う姿勢に依頼が寄せられるのだろう。2022/12/22
だいきち
0
飲酒改良された動物たちは何かしらの弊害が出る。 車いすで走ることを再び楽しめるようになってよかった。 ひとりで排泄もできるし、飼い主たちの喜びも表されていて読んでよかった本。2021/01/01