出版社内容情報
映画のすべてを記録する係、スクリプター。日活アクションからロマンポルノへ、戦後映画史を渡り歩いた女性映画人が縦横無尽に語る。
スクリプターとは――映画の撮影現場で常に監督の側にいて、映画のすべてを記録する係。
新藤兼人・マキノ雅弘監督の現場見習いから始まり、日活黄金期の〈渡り鳥〉シリーズでは斎藤武市、日活ロマンポルノでは神代辰巳の女房役として活躍、またフリーランスの女性映画人として根岸吉太郎、池田敏春ら若い世代と共闘し、その後市民のための映画祭・映画館の設立・活動でも奮闘する――激動の戦後日本映画史を渡り歩き、映画を記録しつづけた女がすべてを語る〈実録白鳥あかね・裸の履歴書〉!
【著者紹介】
昭和7年東京生まれ。早稲田大学文学部卒。新藤兼人監督の『狼』でスクリプター助手を務めたのち、昭和30年日活入社。スクリプターとして斎藤武市、今村昌平、藤田敏八、神代辰巳、根岸吉太郎など、数多くの監督とその作品に関わってきた。同時に、曽根中生監督『わたしのSEX白書・絶頂度』などの脚本家としても活躍。平成8年、スクリプターの地位向上を目指し、日本映画・テレビスクリプター協会設立に尽力し、副理事長を務める。あきた十文字映画祭顧問、KAWASAKIしんゆり映画祭実行委員長を務めるなど、映画製作だけでなく広く映画普及に寄与した功績により平成16年文化庁映画賞映画功労表彰部門を受賞。平成26年、第37回日本アカデミー賞協会特別賞を受賞。現在、川崎市アートセンター映画・映像事業企画・作品選考委員。
内容説明
日活アクション映画の黄金期から、激動のロマンポルノの現場へ。斎藤武市、神代辰巳といった名監督を支え、50年にわたって映画製作の現場を記録し続けたスクリプター白鳥あかね。波瀾万丈の“スクリプターから見た戦後日本映画史”!
目次
序章 スクリプターという仕事
第1章 映画界に入るまで
第2章 スクリプター事始め
第3章 斎藤武市監督との旅
第4章 日活ロマンポルノという革命
第5章 神代辰巳とともに
第6章 根岸吉太郎、池田敏春の現場
第7章 フリーランスのスクリプターとして
第8章 新人監督たちとの出会い
第9章 スクリプター協会の設立、そして十文字映画祭・しんゆり映画祭の誕生
著者等紹介
白鳥あかね[シラトリアカネ]
1932年東京生まれ。早稲田大学文学部卒。新藤兼人監督『狼』でスクリプター助手を務めたのち、1955年日活に入社。以後スクリプターとして数多くの監督とその作品に関わる。同時に、脚本家としても活躍。1992年、スクリプターの地位向上を目指し、日本映画・テレビスクリプター協会設立に尽力する。あきた十文字映画祭顧問、KAWASAKIしんゆり映画祭代表を務めるなど、映画製作だけでなく広く映画普及に寄与した功績により2004年文化庁映画賞映画功労表彰部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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