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スクリプターはストリッパーではありません

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  • サイズ A5判/ページ数 313,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784336056825
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0074

出版社内容情報

映画のすべてを記録する係、スクリプター。日活アクションからロマンポルノへ、戦後映画史を渡り歩いた女性映画人が縦横無尽に語る。

スクリプターとは――映画の撮影現場で常に監督の側にいて、映画のすべてを記録する係。
新藤兼人・マキノ雅弘監督の現場見習いから始まり、日活黄金期の〈渡り鳥〉シリーズでは斎藤武市、日活ロマンポルノでは神代辰巳の女房役として活躍、またフリーランスの女性映画人として根岸吉太郎、池田敏春ら若い世代と共闘し、その後市民のための映画祭・映画館の設立・活動でも奮闘する――激動の戦後日本映画史を渡り歩き、映画を記録しつづけた女がすべてを語る〈実録白鳥あかね・裸の履歴書〉!

【著者紹介】
昭和7年東京生まれ。早稲田大学文学部卒。新藤兼人監督の『狼』でスクリプター助手を務めたのち、昭和30年日活入社。スクリプターとして斎藤武市、今村昌平、藤田敏八、神代辰巳、根岸吉太郎など、数多くの監督とその作品に関わってきた。同時に、曽根中生監督『わたしのSEX白書・絶頂度』などの脚本家としても活躍。平成8年、スクリプターの地位向上を目指し、日本映画・テレビスクリプター協会設立に尽力し、副理事長を務める。あきた十文字映画祭顧問、KAWASAKIしんゆり映画祭実行委員長を務めるなど、映画製作だけでなく広く映画普及に寄与した功績により平成16年文化庁映画賞映画功労表彰部門を受賞。平成26年、第37回日本アカデミー賞協会特別賞を受賞。現在、川崎市アートセンター映画・映像事業企画・作品選考委員。

内容説明

日活アクション映画の黄金期から、激動のロマンポルノの現場へ。斎藤武市、神代辰巳といった名監督を支え、50年にわたって映画製作の現場を記録し続けたスクリプター白鳥あかね。波瀾万丈の“スクリプターから見た戦後日本映画史”!

目次

序章 スクリプターという仕事
第1章 映画界に入るまで
第2章 スクリプター事始め
第3章 斎藤武市監督との旅
第4章 日活ロマンポルノという革命
第5章 神代辰巳とともに
第6章 根岸吉太郎、池田敏春の現場
第7章 フリーランスのスクリプターとして
第8章 新人監督たちとの出会い
第9章 スクリプター協会の設立、そして十文字映画祭・しんゆり映画祭の誕生

著者等紹介

白鳥あかね[シラトリアカネ]
1932年東京生まれ。早稲田大学文学部卒。新藤兼人監督『狼』でスクリプター助手を務めたのち、1955年日活に入社。以後スクリプターとして数多くの監督とその作品に関わる。同時に、脚本家としても活躍。1992年、スクリプターの地位向上を目指し、日本映画・テレビスクリプター協会設立に尽力する。あきた十文字映画祭顧問、KAWASAKIしんゆり映画祭代表を務めるなど、映画製作だけでなく広く映画普及に寄与した功績により2004年文化庁映画賞映画功労表彰部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コットン

74
日活の黄金期からロマンポルノを経てフリーになられたスクリプターの著者ならではの話。スクリプターという仕事の広範囲さにビックリしながら監督や俳優との関わりが書かれ、写真も多くて良い。作品名についても手に取りたくなるうまい付け方だなぁ!と思う。2023/02/19

どんぐり

43
斎藤武市監督の<渡り鳥>シリーズをはじめ、神代辰巳、藤田敏八、根岸吉太郎といった監督のスクリプターを務めた白鳥あかねさんへのロングインタビューをまとめた本。企画・編集は、映画評論家の高崎俊夫氏。俳優の動きやセリフ、撮影日、撮影場所、同録かサイレントか、カメラサイズ、カメラワーク、音の処理、撮影タイム、OK・NGの選別など、カットごとにあらゆる情報を記録するのがスクリプターの仕事である。50年余りにわたってスクリプターとして記した日本映画の製作現場からの語りは貴重な資料だ。映画製作の秘話も随所にみられる。2014/11/10

春ドーナツ

10
映画制作にはたくさんの人たちが関わっている。その中に「スクリプター」がいます。読んでいて「そういう仕事ね」と会得したつもりなのですが、それを255文字で言語化しようとすると、一筋縄ではいかない。「そういう」お仕事です。さて。白鳥さんの半生はそのまま戦後から現在までの日本映画史と絡み合います。ここで邦画の総括ができればよいのですが、何しろ全く観ていない。私にとっては人物の羅列に過ぎなくて「嗚呼」という感慨が残念ながらない。そうすると、お前はなぜ本書を読んだのかという話になりますよね。なると思う。未完。2017/05/17

garth

6
「池田(敏春)の訃報を聞いたその日に、渋谷の名画座でちょうど『人魚伝説』をやっていたんです。矢も楯もたまらず観に行って、涙が止まらなかったですね。でも観終わったら池田が死んだのも納得できたというか、こんな映画をつくったら、死ぬしかないのかなとも思いましたね。それほどすごい映画でした」2014/05/09

まさやん80

3
日活の名スクリプターの白鳥あかねさんが、これまでに関わった作品や監督、脚本家、プロデューサーなどについて語った本。時系列的に、彼女の半生が語られるが、構成を担当する高崎俊夫さんが彼女の仕事をよく把握していて、適切な質問を繰り広げるので、いい話が次々に出てくる。彼女が多く仕事をした斉藤武市、神代辰巳、根岸吉太郎、池田敏春についてはそれぞれ詳細に語られているが、それ以外にも今村昌平、藤田敏八、荒井晴彦など多くの人が登場。彼女の仕事の多彩さを改めて知る。2014/07/26

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