未来の文学
デス博士の島その他の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 413p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336047366
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

内容説明

「だけど、また本を最初から読みはじめれば、みんな帰ってくるんだよ…きみだってそうなんだ」孤独な少年の元に物語の登場人物が訪れる―ウルフの代表作にして不朽の名作「デス博士の島その他の物語」、治療を目的とした島における少年たちの非情な運命を詩情豊かに描き出すネビュラ賞・ローカス賞受賞作「アイランド博士の死」、冷凍睡眠から目覚めた男を待ち受けていたものは…「不死」のテーマをサスペンスフルに展開する「死の島の博士」、文明崩壊後のアメリカでの謎と幻惑に満ちた彷徨を流麗な筆致で綴る「アメリカの七夜」、目の見えない少年が繰り広げる夢と奇蹟と冒険の物語「眼閃の奇蹟」、そして限定本に付された著者による「まえがき」を特別収録。「もっとも重要なSF作家」ウルフの傑作中短篇を集成。

著者等紹介

ウルフ,ジーン[ウルフ,ジーン][Wolfe,Gene]
1931年、アメリカ・ニューヨーク生まれ。兵役に従事後、ヒューストン大学の機械工学科を卒業。1972年から“Plant Engineering”誌の編集に携わり、1984年にフルタイムの作家業に専心するまで勤務。1965年、短篇“The Dead Men”でデビュー。以後、傑作中短篇を次々と発表、70年代最重要・最高のSF作家として活躍する。その華麗な文体、完璧に構築され尽くした物語構成は定評がある。現在まで20冊を越える長篇・10冊以上の短篇集を刊行している

浅倉久志[アサクラヒサシ]
1930年生まれ。大阪外国語大学卒。英米文学翻訳家

伊藤典夫[イトウノリオ]
1942年生まれ。早稲田大学文学部中退。英米文学翻訳家

柳下毅一郎[ヤナシタキイチロウ]
1963年生まれ。東京大学工学部卒。英米文学翻訳家・映画評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

86
今まで読んだジーン・ウルフの作品の中では一番わかりやすい作品集でした。短編が5編収められていて、私は表題作と「アイランド博士の死」「アメリカの七夜」が楽しめました。また前書きも若干の自叙伝的な感じでいいと感じます。ジーン・ウルフはsF作家といわれていますがこのような作品を読むと本当にSFのジャンルというのは幅が広いと感じます。2015/09/04

kokada_jnet

67
ジーン・ウルフて、何冊読んでも自分の好みの作品がないのだ。この作品も、なんだかなあ…。自分がSFや文学に求めるものと、ウルフ先生がやっていることが、まったく一致しないというか。ユーモア・センスが皆無と思えるのが、とにかく辛い。2023/11/03

ライマウ・フレツリー

49
「デス博士の…」は小説読み、読書家のために鬼才が丹精込めてしつらえたマスターピース…何度でも読める!2018/02/01

香菜子(かなこ・Kanako)

36
デス博士の島その他の物語 (未来の文学)。ジーン ウルフ先生の著書。私はSF小説が好きで今までたくさんのSF小説を読んできたけれど、こんなに難しくて考えさせられたのは初めて。単純なSF小説ではなくて、奥が深いSF小説を読みたい人には自信を持っておすすめできる一冊です。2019/02/10

hanchyan@連戦連勝の前には必ず負けがある

32
♪教え〜て ここは〜何処 わ〜たし〜生きて〜る〜の♪というわけで。国書刊行会のハードカバーってだけでもありがたさマシマシなのに(笑)況やジーン・ウルフに於いてをや。精緻に構築された、怜悧な眼差しで流麗に語られる、虚実が溶け合い「私」という認識が揺らぐ物語たちが5編(+α)。読んでて度々「あ。そういえばSFだったわコレ」てなるぞ(笑) 且つまた、一編の読後感は個人的にはミステリのそれに近い。ただ、そもそも何が謎で何がどう解決した(あるいは決着がついた)のか、その肝心の部分がもわわ〜んと余韻として残るのね。2023/09/25

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