感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハルバル
5
夢うつつで起きた時にあまりに夢が生々しかったせいか、現実が逆に非現実的に思えることがよくある。夢の中の方が現実に思えてしまうのだ。またきちんと物語になった夢を見ると、それをそのまま書き写すことができたらどんなに素晴らしい物語ができるだろうと夢想することもある。そんな私にとって夢は興味の尽きない対象であり、この夢についての古今東西の文章をまとめたアンソロジーもとても面白かった。中でも「コールリッジの夢」の、数世紀を経て一致した夢は超越的執行者の夢の反映というボルヘスの文章が良かった。2017/06/21
ben
1
最近見る夢が気になって再読しました。聖典や伝説、古典から現代文学、詩や思想、論説などから抜粋され、多様な夢のエピソードで構成されています。読み進めていくと、濃縮され無限に散りばめられた夢の断片から集合意識にリンクしていくような、また、そこから浮き上がってくる原型のイメージと自らの共通体験が重なった時、一つのイメージが膨大に広がり連想されていくような感覚をおぼえました。ユングの夢の解釈に近いのかも知れませんが、読みながらにして夢をみているような興味深い一冊です。2013/10/28
ゐ こんかにぺ
1
旧約聖書やギルガメッシュ叙事詩の頃から現代に至るまでの夢に纏わる話・選。不思議。 2012/01/17
yu-ki
0
古今東西、有名無名とわず、夢にまつわるエピソードをまとめた一冊。2010/08/23