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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あたびー
40
20世紀ポーランドの作家によるショートショート集。「笑うでぶ」「原子村の婚礼」など、東欧小説を集めたアンソロジーにも収録されている。皮肉で乾いた笑いと奇想天外な発想は筒井御大に通じるところがあり、ナイトキャップに最適である。表題作「象」を少しご紹介。かねてより象がいたらと職員も住民も熱望していた田舎の動物園に、象が割り当てられることになった。しかしケチの園長はその割り当てを放棄し、自助努力により象を獲得すると言い出したのだ。そのぶっ飛んだ計画とは?2023/02/15
KI
33
コミュニケーションを経費削減したらロクなことはない。2020/04/25
ネムル
11
ポーランドの不条理系作品集。歴史や国民性に関する知識不足から諷刺劇としてはピンとこないのは致し方ないのかどうか、それはさておきどの作品も黒い笑いに満ちていて痛烈。ゴシックもどきからミステリもどきまで、グロテスクで辛辣なユーモアがきいている。安心してオススメ出来る水準。2009/12/21
乙郎さん
9
ポーランドの異色作家による短編集。どの短編も長くて10ページほどで、不条理なものが多いが、後になる(つまり時代が下る)につれて比較的わかりやすくなってくるように思える(訳者は逆の意見のようだが)。恐らく、前半は当時のポーランド情勢に対する風刺の側面が強く、ポーランド史に弱い自分にはわかりにくい部分もあったが、段々普遍的な不条理を相手にしだしたということなのだろう。2024/02/18
ローマ奏者
9
ファンタジー気味の政治風刺小説が大好き!2022/06/23