バベルの図書館<br> 科学的ロマンス集

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バベルの図書館
科学的ロマンス集

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  • サイズ A5判/ページ数 242p/高さ 23X13cm
  • 商品コード 9784336030450
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

出版社内容情報

供奉を引き連れての狩りの途中、閉ざされた谷に一人迷い入ったペルシアの王は、デミウルゴスたる老翁に出会う。谷間のミクロコスモス的空間の進化をつかさどる高次の存在となった王は、快楽をもたらそうとするが……(『ペルシアの王』)。イギリス・日本・アメリカで数学教師を務めていた謎の作家ヒントンの形而上学的物語。他に、『第四の次元とは何か』『平面世界』を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

内島菫

25
「第四の次元とは何か」には、ニュートン別冊の『次元とは何か』に図入りで書かれていたこととほとんど同じ部分があった。特に四次元という状態を説明するのに、次元を低くして比喩的に述べているところが分かりやすかった。例えば、四次元の物が三次元の私たちの世界を横切るケースが、三次元の立体が二次元の平面を横切ることに比せられている。立体が二次元平面によって切り取られる部分はやはり平面であるから、二次元の世界の人は(そういう人がいたとして)三次元の物との接触があっても二次元の物としてしか見ることができない。2018/08/16

みつ

19
ボルヘス篇の『バベルの図書館』シリーズ第25冊目。「科学的ロマンス集」と銘打ち、編者の序文ではSFという作品群を予兆するとされている。とはいえ、このシリーズにあるウェルズとも随分違い、数学的、或いは物理学的な事柄を喩えを交えながら論述したようにも見える。最初の作品は、四次元について、一次元から次第に次元を増やすことでわかりやすく解く。2作めは、二次元世界の住人たちは世界をどのように捉えるかを述べる。切り抜いて使う図面も用意される(p80〜81)が、理解は困難(「次元が違う」という譬えも腑に落ちる)。➡️ 2022/07/14

em

13
前半二篇は次元について。二次元存在を仮定し、三次元にいる我々との比較により四次元を推測。後半「ペルシアの王」は快楽と苦痛が同量に定められた谷の寓話。これは文明の萌芽と形成を見るような示唆的な設定で、エネルギー保存の法則を用いた解説も面白い。いつもふらふらと迷い込んで遊び、帰ってくれば忘れている夢のような読書をさせてくれる本叢書ですが、この巻は難易度高。しかし本を閉じる頃にはすっかりヒントン流の思考に魅入られていました。序文にある、彼が「四次元の世界への遁走」を果たした(かも)という話も気になります。2017/09/01

葛井 基

5
論理的思考に基づくフィクション。そういう意味ではスペキュレイティブなSFであると言える。ペルシアの王は大部だが、けっこう楽しめた。解説部分はやや冗長だが、物語の部分は創造物語のパロディ的にも読める。2018/06/06

quinutax

3
こんな辺境の次元論をバベルの図書館の一冊に選んだボルヘスの偉業。四次元とは平面とはを独自の数学で解説した前半二編もそれなりに面白かったけど難解。圧巻は「ペルシャの王」という寓話で、これ一見開放系にみえるエントロピーと運動エネルギーの問題なんだな。行動を快楽と苦痛の二元にわけて、その苦痛の一部を負うことで人々を動かす王、いつしか巨大化したコミュニティでは王の存在は消え、一人の青年が本来何かが存在しなければ世界は動きを止めると気づく。諸所矛盾を孕んでいるが、いまだかつてない異形の数学書にして幻想の書であった。2017/09/23

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