文学の冒険<br> 永遠の薔薇/鉄の貨幣

文学の冒険
永遠の薔薇/鉄の貨幣

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336024688
  • NDC分類 961
  • Cコード C0398

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

16
ボルヘスの詩は基本どれも同じテーマを反復しているとはいえ、この詩は老年真っ只中にしてはいい意味で若く荒すぎる。バイキングや南米ものの戦いの血しぶきに永遠の神話的スケールを追加する技巧と、それらの裏側にある自分の生死への諦観。他の詩集でも書いているテーマであるのは確かだが、豹やアメリカ野牛といったより自然に近寄った名詩が詩集全体に強烈な印象を与えているのも間違いないだろう。そうした表面の荒さとは反対に、文章は年齢による蓄積がより自由でなめらかな文にしているのもいい。ベテラン詩人の技巧に生命力が満ちているのだ2020/12/25

chisarunn

4
《「永遠の薔薇」より「マクベス」》終わりというものを知らない/道を われわれの行動はひたすら進む/シェイクスピアに勝利を/織り上げさせるために 私は王を殺したのだ***自分は高校生の時に最初にこの詩集を読んだ。そしてこの中の「豹」という一編を勉強に使っていたあらゆるノートに書き写した。おかげで授業中は退屈しなかった。バイト代2日分をはたいて買ったこの詩集は、数十年後の今日、当時の自分が何を考えていたのか考えさせてくれて退屈を費やさせてくれるのだ。2021/10/15

渡邊利道

3
晩年近くの詩集。翻訳のせいか、これまでの数冊とモチーフはあまり変わらないがよりソリッドな印象を受ける。盲目についての詩のいくつかの余裕と感傷。スピノザの詩なども面白かった。なんというか読書メモのような詩。物語のような詩。歴史のような詩。回想のような詩。2018/12/25

bowmorelover

3
初の詩集。強烈なイメージがバシバシきた。さすがボルヘス。2011/08/29

里々

2
「時間と川、生きることと夢みること、死と眠り、星と目、花と女。恐らくこれらが、あらゆる文学に見出される本質的なメタファーだろうと、私は思う」2010/05/25

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