V. 〈下〉

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  • サイズ A5判/ページ数 325p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784336024473
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kasim

32
もっと断片的に終わるのかと思ったら、V=ヴィクトリア・レンに思ったより一貫性があり満足した。謎の女性の手がかりを追ううちに世界の歴史も浮かび上がる。絶望を軽やかにジャグリングしているような、ポストモダン小説の一つのお手本のよう。個人的に下水道のワニ狩り以降のプロフェインのパートどうでもいいなーと思ってしまったが、生命がモノと化していくVのパートの対照と聞いて目から鱗が落ちた。ダメ男に生の希望が託されているとは。2022/08/03

owl&shepherd

4
意外にも時間的にはすんなり読み終えたが、理解度はすんなりとはいかない。脈絡もなく走馬灯のようにあたまに浮かんだのは、収容所群島、闇の奥、スローターハウス5、インディ・ジョーンズ、シンデレラ・リバティ、さらば冬のカモメ、スケアクロウ、薔薇の名前、ダヴィンチ・コード、ロバート・ラドラム、マッドサイエンティストもの... 勝手に、インターネット上に溢れる情報を「フロー」として楽しめばいいのだ、と納得。これまでのように、「ストック」するには手にあまる。予定どおり、『重力の虹』へ(笑)。2017/09/22

かつみす

4
読了するのに1か月以上かかったけど、何割理解できたことだろう。下巻に入ると、様々なレベルに分かれた物語がマルタ島へと収斂していくのがぼんやりと見えてくる。徐々に衰退していく西洋世界。人間の〈魂〉にとって代わる〈生命なきもの〉。そんなヴィジョンは何となくつかめるけど、メッセージが明確に伝わる作品ではない。一番親しみが持てる人物は、やっぱりプロフェインとその取り巻き連中。彼らが出てくると、正直ほっとする。しかしダメ男のくせに、こんなに女にモテるのはなんで?緻密さといい加減さが複雑に撚り合わさった難解な野心作。2015/09/20

borug

4
ネットで見つけた登場人物表がかなり助けになって楽しく読めた。難しくはないけど読み終わったら猛烈に眠くなった。新訳の方も気になる。2015/04/01

DarumaO

4
読了。やはりと言うしかないが、かなり時間がかかってしまった。訳者のあとがきにも書かれているように、再読作業が必要だと思う。やっぱりⅠ巻を先に返すべきではなかったなあ。Vの話よりかはプロフェインの不甲斐ないヨーヨーっぷりがおかしかった。2012/05/26

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