内容説明
症候学は精神医学の根幹であり、常に立ち戻るべき総論である。長年にわたり好評増刷を重ねた内外に類のない労作が、疾患分類や用語改訂をふまえて全面的にリニューアル。最新の知見を盛り込むとともに、典拠文献を拡充し歴史的な考察を深化させて、より一層精緻になり重厚さを増す。精神科診療の揺るぎなき道しるべとなる臨床家必携「読む事典」の改訂新版。
目次
序説(症状、症候群、症候学;精神症候学の成立;力動精神医学の登場 ほか)
第1部 外観・行為の異常(年齢・性差;ライフサイクル;経過 ほか)
第2部 異常体験(意識の障害;自我と自我意識の障害;知覚の障害 ほか)
著者等紹介
濱田秀伯[ハマダヒデミチ]
1948年東京生まれ。72年慶應義塾大学医学部卒業。79~83年フランス政府給費留学生としてパリ大学付属サンタンヌ病院へ留学。医学博士。慶應義塾大学医学部精神神経科専任講師、助教授、准教授をへて客員教授、群馬病院長。専攻は臨床精神医学、精神病理学、フランスの妄想研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Rottoo1236
2
精神症状の全体像の把握をしたくて読んでみた。一読ではとても把握しきれないが、記憶できなくても一読することに意味がある本だと思う。今後は辞書的に用い、症状の定義と細かな差を知り、正確な診断につなげたい。2014/03/01
ぷっしー
1
読み物として流して読むには辛いが、辞書的に読むならありか。混乱しがちな用語を整理したい時にその部分だけまた読み返そうかな。
くま 1 3
1
頭からの通読には かなりの馬力が必要です。 辞書のように使っています。 2014/07/13
枕流だった人
0
浦安市立図書館 2版
イキュア
0
自身の分野にて本書のようなまとめを作りたいと思っては投げ出している私にとっては、一人でこのような書籍を書き上げている著者には驚嘆するしかない。本書を読む中で、自分や周囲の人達の思考や行動にも精神病に近しいものがあるということを改めて感じた。病気と普通の境目などはなく、両者は地続きに繋がっている。私達はそこを行ったり来たりしているだけなのだろう。2022/05/22