内容説明
大切な人を失った人たちとその悲しみを癒やしたいと願う人たちに捧げる日本で最初のグリーフケア研究所による鎮魂のためのテキストブック。
目次
第1章 現代日本人の死生観(島薗進)(ふるさとが蘇る?;「喪の仕事」と宗教文化;ともに唱歌・童謡を歌う国民だった頃 ほか)
第2章 人は何によって生きるのか(鎌田東二)(予期せぬ痛みと「ヨブ記」の問い;心の不可思議―仏教の心観;心の清明―神道の心観 ほか)
第3章 グリーフケア・サポートの実践(佐久間庸和)(ケアとしての葬儀の取り組み;ケアとしての遺族会の役割;ケアとしての「笑い」 ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蘇芳
2
おおまかな流れを掴むために。 現代の死と触れ合わない世界だからこそ必要とされる分野なのでとても新しい。2021/08/25
マウンテンゴリラ
2
グリーフケアという言葉を、最近耳にするようになったが、阪神淡路大震災の頃というから、およそ四半世紀前からオーソライズされていたということは知らなかった。しかもそれが、単に流行語としてではなく、大学の研究機関で学術的、継続的に取り上げられていることに、深い社会的意義を感じた。そこには、多発する自然災害によるグリーフ(悲嘆、喪失)に対するケアの必要性ということは勿論、より広い意味での社会的課題、ー得体の知れない閉塞感や孤独感とでも言おうか、に苛まれる現代人が見直すべき、哲学的かつ実践的価値があると思われた。2019/10/10
佳蓉
0
面白かったー! 自分が意識していなくても影響している文化や宗教とか死生観に影響しているいろんなことを知ることができた。 出てきた文献達も読みたいし、それらを読んでから再読したら、もっとわかる・感じられることがありそうという感じもあり。 読んででワクワクするこの感情の意味も知りたいなぁ。2021/04/30
nakagen
0
死別した後のグリーフケアについての書籍。 病気の標津だけでなく、災害、事故の死別など、死別にも様々あるが、死別した後、生きていくために悲嘆していくことの重要性がわかった。 また死別してからの心の移り変わりの様子なども記述しており、自分の状態がどこらへんなのかも確認できてよかった。2020/08/29
hajime nakamura
0
死別した後のグリーフケアについての書籍。 病気の標津だけでなく、災害、事故の死別など、死別にも様々あるが、死別した後、生きていくために悲嘆していくことの重要性がわかった。 また死別してからの心の移り変わりの様子なども記述しており、自分の状態がどこらへんなのかも確認できてよかった。2020/08/29