内容説明
本講座は、「ドイツ観念論」に関する従来の評価を全面的に見直し、あくまで現在の思想状況の中で、この巨大な思想運動の中から何を学び今後の哲学・思想にどのような方向付けを与えうるかの観点から編集された画期的な講座である。第4巻にはシェリングの「日本語で読める文献一覧」を付す。
目次
総説 自然と大我との統一原理
ヘルダーリーンとシェリング
シェリングの自然哲学
同一性と個体性―シェリングの「人間的自由の本質」
シェリングのイデアリズムと存在論―後期における「こと」=存在論の意義
シュライエルマッハーの哲学思想と学問体系
ロマン主義者の芸術論
ゲーテと反近代
付 日本語で読めるシェリング関係文献