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21世紀のマダム・エドワルダ―バタイユの現代性をめぐる6つの対話

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334978204
  • NDC分類 950.28
  • Cコード C0095

内容説明

人形芝居『マダム・エドワルダ―君と俺との唯物論』を突破口に、8人の論客がバタイユの可能性を語るスリリングな対話集!バタイユで読み解く現代日本社会。

目次

1 バタイユ論―バタイユはファシストとどう違うのか
2 危機論―希望への想像力を獲得するために
3 ファシズム論―国民国家が崩壊するとき
4 エロス論―すべてはここから始まる
5 全体性論―「われわれ」はどこに向かっているのか
6 文学論―人間の限界を超えること
7 女神を待ちながら―ジョルジュ・バタイユの戦争

著者等紹介

大岡淳[オオオカジュン]
1970年生まれ。演出家、劇作家、批評家。早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業。現在、SPAC―静岡県舞台芸術センター文芸部スタッフ、静岡文化芸術大学非常勤講師、河合塾COSMO東京校非常勤講師を務める。批判的エンタテインメントの創造をモットーとし、静岡を拠点としながら、岡山、鳥取、大分、山口、東京等でも活躍。演劇、人形劇、ミュージカル、オペラ、コンサート等を幅広く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シッダ@涅槃

17
光文社古典新訳文庫版「マダム・エドワルダ」を補完する読み物、として手に取る。原作の「マダム~」は全然わからない上に面白くもなかったが、三島由紀夫が激賞し、訳者が「バタイユを代表する短編」と書いていたから、なにかあるではないかと刺激を求めたのだ。ここで個人的回想に突然入る。実は僕は大学の卒論がベンヤミンを取り扱ったものなのだが、その傍らにバタイユがいたことを、この本で知った(不勉強な学生だったのだ)。そして思想面でに近似性があることもわかった。二人とも女好きだしね。その他いろいろ示唆に富む。2016/07/02

Bevel

1
大岡さんに通底する「バタイユはファシストか?」という問いは、シンポジウムとかでは盛り上がるかもだけど、あまり生産性感じないなと思った。あと「仮に、小泉純一郎以降にファシズム的な流れが強まったとすると、現時点で一番ファシズム的な人物は誰かというと…」みたいな言い方がすっと出てくるのもちょっとしんどいなとか。「社会を変えなきゃ」みたいな気持ちにはなんとなく共感できたけれど、もう少し生活感がある言葉が聞きたいなとか。でも、3、4、6は刺激的で面白かった。2018/06/07

床ずれ

1
うーん、刺激的。バタイユを主にファシズムという観点から現代と繋ぎ合わせていて切迫感があった。片山杜秀先生と宮台真司の対談がとてもよかった。片山先生は転落してゆく国家を笑い飛ばす軽さがあってよい。宮台真司の話はとても耳が痛くなる。「全体性・統合・子宮回帰」か「混沌・解放・カオスモス」かの二項対立だが、どれも結局は資本主義に回収されるやり場のない絶望感。素人にとっては「驚き」だけど、玄人にとっては見飽きた「クリシェ」というが、この人のよく言う「変性意識状態」だって素人のためのものなのではないのかと思った。2017/04/05

naoya_fujita

1
バタイユ論としてだけではなく、21世紀のファシズムについて討論した作品としても読むほうが、刺激に満ちていると思う。2015/12/26

保山ひャン

1
江戸糸あやつり人形座による「マダム・エドワルダー君と俺との唯物論ー」上演後のトークセッションを中心にした対談集。コジェーヴ、ベンヤミンについてのトーク集なのかと思うほどに、上記両名の名前が出てくる。現代の日本でのバタイユの限界と、その乗り越えがはかられる。2015/12/16

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