内容説明
「鰻屋でビールはよしなさい」「私の東京とんかつ地図」「銀座の柔らかな自負」「取り換えのきかない店」…。街場のそば屋から高級中華・グランメゾンまで、ある日は自分だけの「ぴん」の店に通いつつ、ある日はデジカメを持って撮影行に出向く。大人の見識あふれる極上街歩き。
目次
1 散歩酒、大好き―呑み、歩き、食べて呑む(中華の新しい波;心伸びやかになる蕎麦屋;鰻屋でビールはよしなさい ほか)
2 東京のいま・むかし―町っ子っていうのはさ(日本橋の老舗で;辺境の街の面白さ;銀座の柔らかな自負 ほか)
3 ぴんの店・ぴんの人―さて本日の寄り道先は(師匠;寿司幸のテレビ;帝国ホテル ほか)
著者等紹介
福田和也[フクダカズヤ]
1960年東京生まれ。文芸評論家。慶應義塾大学環境情報学部教授。1989年『奇妙な廃墟』(国書刊行会)を刊行。1993年『日本の家郷』(新潮社)で三島由紀夫賞、1996年『甘美な人生』(新潮社)で平林たい子文学賞、2002年『地ひらく石原莞爾と昭和の夢』(文藝春秋)で山本七平賞、2006年『悪女の美食術』(講談社)で講談社エッセイ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまご
14
昔行ってたお店がどうなっちゃったのかなーと思っていたら,この本にその消息が書いてあったのに,ぐぐってみたらまたそのお店がなくなっていた…(T^T) 再開してほしーなー,澤口シェフ~!(再開していることご存知の方おられたら是非おしえてください~) なんとなく,団塊の世代ややわかめ,的な年齢かと思っていたら,思ったよりもお若くてびっくりしました.うーん,ばぶりーな感じ.2016/05/02
FUMI
3
東京の人の東京の日常、知性と美意識。日常にある嗜みと風情を普通に語る。有る様で無い、誰も教えてくれない事を普通に教えてくれます。2014/05/30
shushu
2
最近新刊を久方ぶりに見かけたが、この著者随分読んでないなと図書館で旧作を読んでみた。裕福な自営業に生まれた東京生まれ東京育ちらしい(いささか嫌味ではあるが)こだわりの東京巡り。杉並や世田谷が好きじゃなく、駒込や本郷辺りを取りあげたがるこだわりがわかるのも60代以上ではないかな。日本経済の没落や今進みつつあるタコが自分の足を食うような東京の再開発やこの数年のコロナ禍でここで取り上げられたお店も消えているのでしょう。2023/08/27
hixxxxki
0
北宋の汝官窯が磁器の最高峰とかギドガリマールってガイドブックがいいとか勉強になりました。2017/05/24
k
0
吉田健一っぽい文体がちらほら2009/06/06