少女売買―インドに売られたネパールの少女たち

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  • サイズ B6判/ページ数 329p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334975296
  • NDC分類 368.4
  • Cコード C0095

内容説明

年間7千人ものネパール人少女が人身売買され、その半数以上がHIVに感染し、死と向かい合っている…被害者たちと共に歩んだ日本人ボランティア10年間の全記録。NHK BSで放映。

目次

第1章 幼き娼婦たちとの出会い
第2章 少女売買の実態
第3章 ホスピスに暮らす女性たち
第4章 チャンヌーが心を開いた日
第5章 カビータの死が残したもの
第6章 売春街潜入
第7章 チャンヌーの夢、恋、転落

著者等紹介

長谷川まり子[ハセガワマリコ]
1965年、岐阜県生まれ。紆余曲折を経て29歳でフリーランスライターに。初期のテーマは「旅を楽しむ」。バックパックを背負い、世界各地を旅する。その過程でインド、ネパールの越境人身売買問題を知り、NGOラリグラス・ジャパン代表として、12年にわたり経済支援を中心とする被害者のサポートを続ける。が、日本人にとって、地理的にも心理的にも遠いネパール。より多くの支援を募るためには、告知活動に尽力せねばならぬと思い立ち、波及効果の高いテレビ業界に首を突っ込む。現在、取材ディレクターとしても活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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鬼灯の金魚草

22
私は男性ではないので男性の生理は判らない。インドやネパールとは比較にならないくらい恵まれてると思う。だからこそ余計に判らない。本当に昔から不思議なのだ、なぜ娼館へ行く?まあ、相手が成人女性なら百歩譲っていいことにしよう。だが10歳に満たない子どもに欲情出来るものなのか?随分前に「闇の子どもたち」というビデオを見た。フィクションの部分もあるだろうが、あまりにも酷い扱いだった。男の子は一度中学生になったら鼻の穴にリンゴ入れてみる機会を与えたい。少女はその痛みとともに恐怖もセットになってるんだよ。2017/05/03

たまきら

22
無くならない負の連鎖に胸が痛む。教育の大切さ。人を疑うことを教える重要性。そして、女の子の自立支援だけではなく、「こどもの性を買う」という行為の卑劣さ、危険性を男女ともに小さいうちに覚えてもらいたい。2017/04/19

Humbaba

7
智識がないというのは不幸なことである.相手の言っていることが本当なのかを正しく判断できない.まして,恐怖にさらされている状況下では,相手が言っていることが本当かどうかを疑うことはさらに難しい.その場に適応して生きていくとしても,そこから幸せになれる可能性は高くない.2013/04/25

マカロニ マカロン

6
個人の感想です:B+。『物乞う仏陀』とか『レンタルチャイルド』などと同様、アジアの貧困と犯罪の取材本。教育を受ける機会がなかったり、超貧困、カースト制度の最下層だったりと、理由は様々だが、ネパールから誘拐や本人の意思などでインドに連れてこられ、その後人身売買で売春宿に売られ、7,8歳の子供を含む女性たちが毎日何十人もの性奴隷とされ、やがてHIVに感染し、AIDSを発症し、10年後には死んでしまう。そんな現実を知り、何らかの支援をしたいと思った。最も手っ取り早いのがNGOへの寄付なので、早速手配しよう。2014/07/31

ねこけし

5
HIV/AIDSの温床ともなる売春宿の実情について知りたいという思いと、同じ女性として世界に存在する女性の非人道的な扱いを知らなければならないという思いから読んでみた。途中、辛くなって何度も本を閉じた。それでも最後まで読むことができたのは著者が自分と重ね合わせながら切実な思いで少女たちと向き合い、活動を続け、そこにある現実をありのままに表現してくれているからだと思う。何という世界で少女たちは生きているのだろう。生まれついた彼女たちには何の罪もないのに。発展途上国にある奥深い闇が見えた気がする。2014/04/20

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