テレポーテーション―瞬間移動の夢

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334961923
  • NDC分類 421.3
  • Cコード C0098

出版社内容情報

原子のテレポートは、すでに成功した!
ドラえもんの「どこでもドア」が現実化する日

量子力学と量子コンピュータの最先端を追求する、傑作サイエンス・ノンフィクション。
今日、テレポーテーションは、SFのなかだけの夢であるどころか、世界中の実験室で日常的に起こっている。現実におこなわれているテレポーテーションとは、量子のもつれを利用して量子状態を転送する量子テレポーテーションのことだ。……「訳者あとがき」より

■光速で送られるのは、その人のパターン、原子以下のレベルの青写真
ついきのうも、妻といっしょにカンボジアのアンコールワットで数時間を過ごした。先週はヒマラヤの丘陵で午後のトレッキングをし、帰って夕食をとった。テレポーテーションの転送台があるところなら世界中どこにでもすぐに行ける。日没のマチュピチュ、エヴェレストのベースキャンプ、そのほかどこへでも……

【目次】
プロローグ ――移動から転送へ
序 ビーミング・アップ小史 ――事実か、神話か、それともSFか
1 光とはいったい何なのか ――テレポーテーションの端緒を開く
2 物質世界の中の幽霊 ――量子の奇妙な振る舞い
3 謎のリンク ――宇宙全体が量子でつながっている
4 データ宇宙 ――物質世界も情報もデジタル処理できる
5 秘密通信 ――量子暗号は解読できない
6 モントリオールの奇蹟 ――現実化したテレポーテーション
7 小さな前進と量子の飛躍 ――熾烈なテレポーテーション競争
8 限界なきコンピュータ ――量子コンピュータの時代へ
9 原子、分子、微生物…… ――人類の飛躍は可能か
10 遠い未来の遠い世界 ――人間存在とは何か
エピローグ ――時間も距離も問わない生活
年表/訳者あとがき

【著者】 デヴィッド・ダーリング David Darling
1953年イギリス生まれ。天文学者、サイエンス・ライター。大学で物理学、天文学を修める。米国のスーパーコンピュータメーカー、クレイ・リサーチ社で働くかたわら、「アストロノミー」での執筆を始める。その後フリーランスとして独立、「ニュー・サイエンティスト」「ニューヨーク・タイムズ」「ガーディアン」などの新聞・雑誌に寄稿している。主な著書に『Deep Time』(邦題『ディープ・タイム』TBSブリタニカ)、『The Universal Book of Mathematics』などがある。ホームページは、http://www.daviddarling.info/

【訳者】 林 大
翻訳家。1967年千葉県生まれ。東京大学経済学部卒業。おもな訳書に『エレガントな宇宙』(林一と共訳、草思社)、『異端の数ゼロ』(早川書房)、『天空のパイ』(みすず書房)、『統計はこうしてウソをつく』(白楊社)など。

内容説明

原子のテレポートは、すでに成功した!ドラえもんの「どこでもドア」が現実化する日。量子力学と量子コンピュータの最先端を追求する傑作サイエンス・ノンフィクション。

目次

移動から転送へ
ビーミング・アップ小史―事実か、神話か、それともSFか
光とはいったい何なのか―テレポーテーションの端緒を開く
物質世界の中の幽霊―量子の奇妙な振る舞い
謎のリンク―宇宙全体が量子でつながっている
データ宇宙―物質世界も情報もデジタル処理できる
秘密通信―量子暗号は解読できない
モントリオールの奇蹟―現実化したテレポーテーション
小さな前進と量子の飛躍―熾烈なテレポーテーション競争
限界なきコンピュータ―量子コンピュータの時代へ
原子、分子、微生物…
遠い未来の遠い世界―人間存在とは何か
時間も距離も問わない生活

著者等紹介

ダーリング,デヴィッド[ダーリング,デヴィッド][Darling,David]
1953年イギリス生まれ。天文学者、サイエンス・ライター。大学で物理学、天文学を修める。米国のスーパーコンピュータメーカー、クレイ・リサーチ社で働くかたわら、「アストロノミー」での執筆を始める。その後フリーランスとして独立、「ニュー・サイエンティスト」「ニューヨーク・タイムズ」「ガーディアン」などの新聞・雑誌に寄稿している

林大[ハヤシマサル]
翻訳家。1967年千葉県生まれ。東京大学経済学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

手押し戦車

15
量子の情報を読み取り転送することは、物質の成分をそれぞれスキャンして量子状に解読して情報を転送する。情報のテレポーテーションを実現している。物質そのものをテレポーテーションするのは、質量は光の速度が有る一定の速度に落ちた時に質量として姿を表している。質量の速度を上げることで量子の情報だけでなく物質そのものを全て光に変える事で瞬間移動が出来る。光は時空に沿って動く。人口時空を作り、人工重力を作り出すことで時間を操り移動先をも操作して今までの概念が無くなる。質量を光に戻し、そして質量に戻す。2015/05/11

偏頭痛

1
読み始める前は超能力のテレポーテーションの方を連想しててもう少し軽い内容の本かと勝手に思ってたら量子コンピューターの話になっていって「あ、そっちか」と思わず思ってしまった。もちろんそういうのも大丈夫なので読んでいったが非常に興味深かった。無機物が転送できるようになってもそりゃあとんでもない流通革命だよなぁ。2013/01/25

Tomotaka Hosotani

1
面白すぎワロタ 量子テレポーテーションについて扱うのだが、物理学・化学・倫理学などグローバルに話題を広げているのでそこが何とも言えない刺激になる。

Tomotaka Nakamura

0
微視的視点と巨視的視点の違い。情報テレポーテーション。物質とは何か?非常にエキサイティング。2017/05/28

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