Kobunsha paperbacks
欧米メディア・知日派の日本論―外側から見た「自己喪失大国」

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  • サイズ B6判/ページ数 306p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334933838
  • NDC分類 304
  • Cコード C0030

出版社内容情報

私たちはどこへ行けばいいのか?
●いま混乱する日本像、矮小化した日本報道
●欧米メディアは日本をどう報じてきたのか?
●欧米のアジアに対する偏見が日本の歴史を変えた
●米シンクタンク知日派が提言する日本の未来とは?

■日本人が見失いつつある日本の自己像を欧米に問う!
日本人は「自己像」self-image を喪失していないか? ここ四半世紀の日本報道には「経済大国」「ハイテク強国」「失われた10年」などと、明確なイメージがあった。しかし現在、「日本とは何か?」(What is Japan?) という問いかけに、私たちはどう答えればいいのか? この答えを見つけるために、本書は「欧米人の視点」foreign eyes というアプローチから、いまの日本を考える。近代日本の歴史というのは、「欧米の目を気にし続けた歴史」であり、これまでの日本論は、ほとんどが欧米人たちの手によってつくられてきた。
本書では、戦後の欧米人たちがつくった「日本論」を読み解くとともに、欧米メディアの日本報道を検証し、彼らの「日本のイメージ」がいったいどう変化してきたかを提示する。 そして、これからの日本がどこに向かうべきかを知るため、ワシントンへ飛んで、米国のシンクタンクの、いわゆるジャパノロジスト Japanologists(日本研究者)たちを取材した。 ここ数年、米シンクタンクが米国政府に行ってきた政策提言 recommendation により、日本が事実上動かされてきたことも紛れもない事実だから、彼ら「知日派」が持つ日本像は非常に重要である。そして、彼らが持つ日本像は、これからの日本にどんな影響を与えていくのか? それを知ることで、あらためていまの日本の「自己像」も浮かび上がってくるだろう。

【詳細目次】

はじめに 自己像を見失った日本

Part 1 欧米メディアが見た日本
 第1章 混乱する日本像、矮小化した日本報道
 第2章 この20年、日本はこう報じられてきた
 第3章 日本研究の変遷:偏見から戦略的分析へ

Part 2 米国シンクタンクレポート
 第4章 ワシントンから見た日本の姿
 第5章 日本とは何か?

Part 3 日本専門家8人インタビュー
 1.リチャード・ブッシュ(ブルッキングス研究所、北東アジア政策研究センター所長)
 2.クリストファー・プレブル(ケイトー研究所、外交政策研究部長)
 3.バルビーナ・ファン(ヘリテージ財団、アジア研究センター上級政策アナリスト)
 4.エドワード・リンカーン(外交問題評議会、アジア&経済研究上級研究員)
 5.クライド・プレストヴィッツ(経済戦略研究所、所長)
 6.マイケル・グリーン(戦略国際問題研究所、上級顧問・日本部長)
 7.ゲーリー・シュミット(AEI公共政策研究所、先進戦略研究プログラム上級部長・常駐研究員)
 8.コリー・ゲイ・ヒンダーシュタイン(科学国際安全保障研究所、副所長)
参考文献・記事

【著者紹介】
ジャーナリスト。1963年群馬県生まれ。東京大学理学部卒。同大学院理学系研究科修士課程修了。電機メーカー、出版社勤務などを経て米ボストン大学でマスコミ修士号を取得。著書に『音楽・ゲーム・アニメ コンテンツ消滅』、『プライバシー・ゼロ 社員監視時代』(以上、光文社ペーパーバックス)、『隠すマスコミ、騙されるマスコミ』(文春新書)など多数。

内容説明

本書では、戦後の欧米人たちがつくった「日本論」を読み解くとともに、欧米メディアの日本報道を検証し、彼らの「日本のイメージ」がいったいどう変化してきたかを提示する。そして、これからの日本がどこに向かうべきかを知るため、ワシントンへ飛んで、米国のシンクタンクの、いわゆるジャパノロジストJapanologists(日本研究者)たちを取材した。ここ数年、米シンクタンクが米国政府に行ってきた政策提言recommendationにより、日本が事実上動かされてきたことも紛れもない事実だから、彼ら「知日派」が持つ日本像は非常に重要である。そして、彼らが持つ日本像は、これからの日本にどんな影響を与えていくのか?それを知ることで、あらためていまの日本の「自己像」も浮かび上がってくるだろう。

目次

1 欧米メディアが見た日本(混乱する日本像、矮小化した日本報道;この20年、日本はこう報じられてきた;日本研究の変遷:偏見から戦略的分析へ)
2 米国シンクタンクレポート(ワシントンから見た日本の姿;日本とは何か?)
3 日本専門家8人インタビュー(リチャード・ブッシュ;クリストファー・プレブル;バルビーナ・ファン ほか)

著者等紹介

小林雅一[コバヤシマサカズ]
ジャーナリスト。1963年群馬県生まれ。東京大学理学部卒。同大学院理学系研究科修士課程修了。電機メーカー、出版社勤務などを経て米ボストン大学でマスコミ修士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。