心臓異色

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心臓異色

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  • サイズ B6判/ページ数 265p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334929879
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

レコード、車、家、ロボット…誰かの想いを宿した“古いもの”たちが伝える、すこし不思議な作品集。

著者等紹介

中島たい子[ナカジマタイコ]
1969年東京都生まれ。多摩美術大学卒業。放送作家、脚本家を経て2004年「漢方小説」で第28回すばる文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nyanco

67
中島たい子さん、「漢方小説」しか既読ではないのですが、作風が変わった?今回は星新一風の今の暮らしのちょっと先にある未来のお話。少しだけブラックで、ダークすぎないミルクたっぷりのテイストが良かったです。中古車屋を訪れたカップルの話も良かったし、未来から見た過去(=現代の暮らしを)を好む懐古主義をテーマに書かれた「ボクはニセモノ」「いらない人間」も面白い。アイポンに生活を管理されすぎてしまう未来、旧型のロボット達の話「それが進化」は、ロボット2体の追いかけっこが目に浮かぶ楽しい作品。続→2015/02/27

やこ´•ᴥ•`

52
現代~近未来の不思議な短編集。「古い物」「中古の物」が全編を通して軸になっています。中島たい子さんまだそんなに読んでいませんが、こういうお話も書かれるんですね。先日初めて読んだ、三崎亜記さんっぽいなーと感じたお話でした。特にすごく好き!とか面白い!お気に入り!というお話はありませんでしたが、不思議な設定で興味深く読めました。2016/08/16

taiko

47
軽めのSF短編集。星新一風という方もいましたが、世にも奇妙な物語風という感じでしょうか。昔のロボットを処分しようとして、その相方を見つけてきてしまい、2体を眺めて暮らす夫婦の話、それが進化、人工心臓を移植したために、性格や行動がすっかり変わってしまった男の話、表題作心臓異色、が面白かった。文章は、いつもの著者もので、読みやすいのですが、こんな話も書くんだと、新鮮な驚きでした。さらっと読んでしまったので、あまり記憶に残らないかもと、少し心配しています(苦笑)2016/11/08

九月猫

45
少し不思議な短編七つ。最初の2篇は現代モノ?あとの5篇はSF?ファンタジー風味もちらり。はっきりしたジャンルで言えないのだけど、テイストは統一されている。このテイスト、懐かしい……そうだ、星新一さんのショートショート!感想を拝見したら同じように感じた方が多くて何だか嬉しい。中島さん初読みなので、狙ったものなのか元々の作風なのか気になります。「それが進化」がお話もタイトルもとても好き。万能な端末より、ただ歩くだけのロボット。ヒトは想像力を手放せない生き物だものね。最後の「うおぉっ!」には笑っちゃいました。2015/03/01

ゆか

44
面白く読めました。皆さん書かれていますが、星新一さんのショートショートを思わせる短編集。最後の「いらない人間」が、つながるようなのですが、どうもこのお話しだけ、頭に入ってこなかった。それ以外は、みんな好き。でも、昔の中島さんの作風も好きなのだけれど。もうああいったお話は、書かれないのかなあ。2015/03/24

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