店長がいっぱい

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  • サイズ B6判/ページ数 316p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334929800
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

夫を亡くしたばかりの真田あさぎは、小学生のひとり息子を育てるため、「友々丼」と名付けた“他人丼”の専門店「友々家」を開いた―。あれから30年余り。いまでは、百二十店舗を数えるまでになった。東京、神奈川、群馬…今日も、あちこちの「友々家」では、店長たちが、友々井をせっせと提供している。それぞれの事情を抱え、生きるために「友々丼」をつくり続ける7人の店長と、共に働く人々のちょっぴり切ない七つの物語。

著者等紹介

山本幸久[ヤマモトユキヒサ]
1966年東京都生まれ。中央大学卒業。編集プロダクション勤務などを経て、2003年「笑う招き猫」で第16回小説すばる新人賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

seacalf

254
なるほど。さくさく読めるからエキナカ書店大賞取ったのね、きっと。これくらいのボリュームだと短い時間であっさり読めてストレス解消にぴったり。宮仕えしていれば当たらずとも遠からず経験するような身につまされる悲喜交々を、深刻し過ぎないレベルで表現していてバランスも良い。3話目の『背中に語る』は最高にニヤニヤするからおすすめ。他の話も良し。色んな店長さんの連作ものだが、唯一全てに登場するキャリアウーマン霧賀が冴えていて魅力的に描かれている。卵とじが何より好きな者としては実際に友々丼が食べたくてたまらなくなるなあ。2018/12/03

Yoshihiko

232
他人丼が食べたくなりました。いい店長さんの話ばかりで最後の会長の話でホロリときました。山本さんのお仕事への考え方がよく伝わってきます。こんな会社ならいいんですが....。2015/01/15

takaC

223
4話目までは先の展開が見通せずにダラダラと読んでいたけど5話目からのまとめ方が巧妙だった。好き。素敵。きっともう1話増えるであろう文庫も楽しみだ。2015/07/28

おしゃべりメガネ

214
親子丼ならぬ‘他人丼’(=友々丼)の専門チェーン店『友々家』の7店における7人の店長のお話です。明るいながらもどこか切ない作風がココロにじんわりとくる山本さん作品ですが、今作はより一層そんなセンチメンタルなキモチにさせてくれるステキな仕上がりでした。7話それぞれのお店で境遇や立場も違う「店長」たちが悪戦苦闘する姿に目が離せなくなります。特に海外店のお話は何か切ないながらもココロにグッとくるお話で印象的でした。それにしてもある意味、本作の主人公ともいえる『霧賀久仁子』さんは本当に魅力的なキャラでしたね。2016/04/17

ナイスネイチャ

207
図書館本。他人丼の専門チェーン店店長の連作短篇集。某牛丼チェーンの騒動が思い浮かびました。多分現実もこんな感じかなと。最後はハッピーエンドで良かったです。霧賀さんの秘書ぷりもかっこいいですね。2015/02/07

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