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出版社内容情報
ミステリーは長編でしか読まないという読者の方もおいでかと思います。今まで、短編にあまり縁のなかった方が、この文章をお読みだとしたら、何かの縁だと思って、まず本書をお読みください。
作家は、短編小説に長編小説と同じくらいの、いや、ときにはそれ以上のエネルギーを注ぎ込みます。切れのいいエンディングや、鮮やかに心に残るフレーズは、短編ならではの味わいでしょう。
長編小説は著者との対話だとしたら、アンソロジーは出会いの場と言えるかもしれません。存分にお楽しみください。
日本推理作家協会理事長 今野敏
目次
編纂序文 円堂都司昭
赤川次郎 呪いの特売
芦辺 拓 黒い密室
有栖川有栖 四分間では短すぎる
伊与原 新 梟のシエスタ
大崎 梢 君の歌
恩田 陸 思い違い
大門剛明 カミソリ狐
辻村深月 美弥谷団地の逃亡者
鳥飼否宇 呻き淵
西澤保彦 対の住処
初野 晴 シレネッタの丘
東川篤哉 烏賊神家の一族の殺人
東野圭吾 クリスマスミステリ
麻耶雄嵩 おみくじと紙切れ
米澤穂信 913
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けい
80
『奇想博物館』を読後こちらへ。「あれっ、まだこれだけ豪華なメンバーが残っていましたか」って程の豪華なネームが並びます。作品の並びは作家さんの名前をアイウエオ順に並べただけなのですが、妙に作品が混ざっていい味を与えていました。いい意味でのお遊び的な作品が多かったのも今作の特徴と言えます。今回が初読の作家さんもいるので、長編で読んでみたいと思います。2014/10/26
kishikan
59
赤川次郎、有栖川有栖、大崎梢、恩田陸、辻村深月、東野圭吾、米沢穂信、この他8人のビッグネームのミステリ作家が勢ぞろいの驚愕ミステリ短編集。よくもこれだけの作品を一冊にできたなぁ、と光文社さんに感謝。書下ろしはないけど、初出の冊子を全て手に入れるのは至難だから、多少期待はずれのものがあったとしても我慢、それでも、鳥飼否宇さんの「呻き淵」や初野晴「シレネッタの丘」など、これまであまり馴染みがなかったり、読んでこなかった方との出会いに感謝!麻耶さん、米澤さんの作品は好みで、確かに驚愕と面白さ満載の遊園地ですね。2016/02/24
さっちゃん
48
豪華執筆陣のアンソロジー。既読3編。未読作品では、大門剛明『カミソリ狐』、初野晴『シレネッタの丘』が特に好みだった。アンソロジーは新しい作家さんとの出会いがあって嬉しい。2021/10/19
たんちゃん✡。:*☪·̩͙
42
15人の作家さんのミステリーアンソロジー。初めて読む作家さんが多かった。久しぶりに読んだ赤川次郎さん、面白かった。大崎梢さん「君の歌」東野圭吾さん「クリスマスミステリ」麻耶雄嵩さん「おみくじと紙切れ」米澤穂信さん「913」が良かった。2014/10/02
sora
38
最新ベスト・ミステリー1赤川次郎「呪いの特売」2芦辺拓「黒い密室」3有栖川有栖「4分間では短すぎる」4伊予原新「梟のシエスタ」5大崎梢「君の歌」6恩田陸「思い違い」7大門剛明「カミソリ狐」8辻村深月「美弥谷団地の逃亡者」9鳥飼杏宇「呻き淵」10西澤保彦「対の住拠」11初野晴「シレネッタの丘」12東川篤哉「烏賊神家の一族の殺人」13東野圭吾「クリスマスミステリ」14麻耶雄嵩「おみくしと紙切れ」15米澤穂信「913」 しまった、一気に読むんじゃなかった。一日一編にすればよかった。そうすれば、きっと楽しめたのに2014/03/14