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土蛍―猿若町捕物帳

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334928858
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

吉原で火事があった。青柳屋の遊女・梅が枝は逃げ遅れて火傷を負ったという。同心・玉島千蔭は梅が枝を気遣うが、すぐに見舞いに行こうとはしない。千蔭は梅が枝の客ではないし、深い仲でもないから。行ってどうこうできるわけでもないから。やがて、梅が枝の身請けの話が進んでいるという噂が、千蔭の耳に入る―。

著者等紹介

近藤史恵[コンドウフミエ]
1969年、大阪府生まれ。大阪芸術大学文学部文芸学科卒。1993年、『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞。2008年、『サクリファイス』で第10回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

127
猿若町捕物帳その5。連作短編集。妹誕生で今回もイイ感じです。でも続きがないって事はこれで完結なの?。2017/10/17

greenish 🌿

115
長屋の差配人殺し。芝居小屋での変死体。青柳屋の遊女・梅が枝も巻きこまれた吉原の火事。背後にある男女の相剋を、同心・玉島千蔭はどう解きほぐすのか?「猿若町捕物帳」シリーズ第五弾  ---前四作に比べ、若干盛り上がりに欠ける感もあるが・・・同心・千蔭の慈愛に満ちた誠実さ、人の心裡への深い洞察は健在! 《うまい部分を食い散らかしても腹いっぱいにならぬ男と、手に入ったものだけで満たされる男》人の幸せとは、斯くも計り難い。求め過ぎた分だけ空疎になるものですね。 梅が枝と千蔭の距離も少しずつ縮まり・・・次作にも期待。2014/02/07

barabara

96
シリーズ物だが初読み。最近はこれ系の主人公が多い気が。そこはさすがの近藤史恵、甘くも辛くもなく、恩着せがましい人情節もなく、サラサラと一件落着となり、読んでるこちらも気負いなくサラサラと読める。近藤史恵のファンだが、やはりこの人の上手さは抜きん出ている。喫茶店で読んだのだが、冒頭から字面から目が離せず、あっという間に最後まで。時代小説やや苦手な私だが、ここまで入り込めるとは。あまりに作者の技巧が上手いので、歌舞伎俳優の顔をかなり妄想しながら読みふけった。自然と映像が目に浮かぶって、やっぱりすごいよなぁ。2013/07/18

へロム

84
5卷目に入って、安心して読める面白さになってきた。その中で気になるのは、やはり同心千蔭の行く末であり、梅が枝との関係である。このままの関係の方が良いような、一緒になった方が良いような微妙なところが良いのかもしれません。次巻が待ち遠しい。【図書館本】2014/08/02

七色一味

82
読破。あ、やっぱりシリーズ物だったのか(笑) まぁ、細かい人物設定とか関係に戸惑う部分はあるけれど、本書から読んでも、それほど違和感はなかったかな。八十吉の立ち位置がイマイチ把握できない。梅が枝のポジションも不明。やっぱり、最初から読まないと駄目か…。2013/10/05

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