バイリンガル

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  • サイズ B6判/ページ数 357p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334928841
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

アメリカの大学都市で30年前に起きた母娘誘拐事件―。複数の死亡者を出した凄惨な事件で生き残ったのは、当時3歳の少女・ニーナ。事件のあった町を避けるように日本に帰ってきた永島聡子は、ある日、一人息子の武頼が連れ帰ってきたニーナを名乗る女性に、事件の記憶をためらいながらも語りはじめる。解決したはずの事件の真相は、30年の時を経て衝撃の様相を呈し―。画期的な新暗号の誕生!知性を刺激する正統派本格ミステリー。島田荘司選第5回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。

著者等紹介

高林さわ[タカバヤシサワ]
1945年5月3日千葉県生まれ。中学教師、塾講師を勤めた後、退職。現在は母の介護。1981年「小説現代新人賞」受賞。島田荘司選第五回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞に『バイリンガル』が選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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らむり

40
幼女誘拐拉致監禁事件から30年後、突然姿を現した風俗嬢。そこから新たな真実が分かって来るミステリー。終盤で二転三転します。面白かったです。2013/08/04

リッツ

32
ちょっと読みづらいところもあり、タイトルがどう反映するのか早く知りたくてイラっともしたけど、通して読むと、おおっ~!と納得。しかし私も主人公と同じく(息子がいるとこうなるのか?)素性のハッキリしない女子を見る目が分かる~と思った。そしてそういう立場の若い子に嫌悪感にも似たものを持ちながらも世話を焼きたくなる気持ちも。いや、彼女の場合はもっと深い理由があったわけだが。それにしても帰国子女、バイリンガル、両方ペラペラでいいなぁなんて軽い考えは、大きな勘違な場合もあるんだと知り驚いた。2018/05/05

あじ

27
アメリカで30年前に発生した、母子誘拐事件を軸としたミステリー。幼子であった娘に吃音と構音障害があった事から、重要な証言に誤った解釈がなされてしまい事件は本流から外れていた…。これは英語の基礎がないと、ついて行けない言葉のパズル。英語や翻訳小説に苦手意識がある方には向きません。その部分を割愛しても、事件そのものはごくありきたりな展開であり中弛みが退屈さを誘います。私の頭の解析度では手に負えませんでした。2013/09/13

あっちゃん

23
なんとも不思議な雰囲気の文章!内容的には普通にミステリーなんだけど、翻訳もののような感じのうえに、主人公の一人称で、それがオバサン(笑)かなり母親感情が出てきてるし、好感を持たせようという意図も感じられない!しかし、妙にクセになる吸引力で、さすが福山ミステリー!次作も手に取りたい魅力はある!しかし、この賞の受賞者の高齢に左右されない選考はさすが御大!2016/12/24

むつぞー

18
国際結婚について、そして英語がとっても問題な私としては、すごいとしか言いようのないバイリンガルという存在。 しかし2カ国の言葉を同時に習得することはすごく難しい問題もあることをこの作品で知りました。 そしてこの問題があたらしい謎…ある意味暗号になります。 この辺りは面白さはあるのだけど、英語が苦手なので発音表を出されても、残念ながら驚きもなく目がスルーしてしまいます。 こちらも問題でもったいない事をしたのかも。 もっとも他の誘拐からの脱出劇とか、また聡子の観察眼みたいな部分は、すごく良かったと思います。2013/07/21

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