• ポイントキャンペーン

アトロシティー

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 341p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334928735
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

続発する詐欺的な訪問販売に、それとの関連が疑われる押し込み強盗殺人の真相。生活保護も受けずに餓死したまだ若い母娘の謎。極悪な拉致監禁殺人を犯しながら、反省の色のない少年犯罪加害者の追跡。取材を続けていたジャーナリストは、いつしか、動機も手口も不明の奇怪な事件の渦中に巻き込まれていく―都会の闇はいまだ濃く、人間どもは生臭い。不気味な通奏低音が鳴り響く、傑作犯罪叙事詩。凄惨なるクライム・サスペンス。

著者等紹介

前川裕[マエカワユタカ]
1951年東京生まれ。一橋大学法学部卒。東京大学大学院比較文学専攻修了。現在、法政大学国際文化学部教授。専門は比較文学、アメリカ文学。研究者としての著書訳書が多数ある。2012年、『クリーピー』で第15回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、作家として本格デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

79
隣人が巻き込まれた悪質な訪問販売詐欺事件と、餓死した若い母娘、そして極悪な拉致監禁事件に関わっていた元少年。事件を追うフリージャーナリスト自身も命を狙われたり。一つの事件の犯人はサイコパス、もう一つの方は優しいのではなく狡猾なのでしょうね。展開がスピーディーなので面白く読めました。2015/11/21

うわじまお

56
訪問販売を装った、狂った奴らが普通の家族たちに襲い来る。立ち向かうのは、主人公のしがない大学非常勤講師、やくざな捜査一課警部、そして悪い奴らの過去にまつわる人たち。そして、またその周辺が複雑につながっていく。初読みの作家さんですが、構成・展開がとても上手だなと。今後、ほかの作品も読んでみたいと思います。おススメあれば教えてくださいませ。2017/08/21

カナティ

54
悪質な訪問販売や押し込み強盗殺人。餓死した母娘や極悪な拉致監禁殺人などいくつもの事件を取材していくうちに事件の渦中に巻き込まれていく主人公のジャーナリスト...。デビュー作の「クリーピー」が面白かったのでこちらも手にしましたが、読み進めるうちにどんどん引き込まれて止まりませんでした。前作は気味の悪い読後感に対してこちらは少々後味が悪いかも...。次作にも期待します。2013/09/22

らむり

47
ジャーナリストの目線で書かれたミステリー。悪徳訪問販売や母子餓死事件等が複雑に絡んでいます。竜之介のキャラは一体何の意味があったのでしょうね。2014/04/05

みんと

44
重かったー。 貧困で水道も止められた親子の餓死事件に始まり、 悪質な訪問販売強盗殺人事件、アベック監禁惨殺事件とどれも理不尽であり胸が詰まりそうになる。 普段と変わらぬ日常の中で、どこでどう歯車が狂い、降りかかってくるかもわからぬ恐怖でもある。 田島、緑川、美咲。共に家庭においても訳ありで、それが更に重苦しくさせている。2015/09/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6402194
  • ご注意事項