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トネイロ会の非殺人事件

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  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334928056
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

月面基地に派遣されるための訓練に。あるいは、少なからぬ遺産の分配を得ようと。はたまた、憎むべき脅迫者への復讐を遂げるべく。私たちは、集まりました。何が起こるのか、予測もできないままに。驚愕の展開。感動的な反転。鮮やかな結末。どこまでも面白い。すさまじき傑作集。

著者等紹介

小川一水[オガワイッスイ]
1975年岐阜県生まれ。1993年「リトルスター」で第三回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞佳作入選。1996年『まずは一報ポプラパレスより』で第六回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞。2004年『第六大陸』で第三十五回星雲賞を受賞。2005年『老ヴォールの惑星』で「ベストSF2005」第一位に選ばれる。2006年「漂った男」で第三十七回星雲賞を受賞。2011年「アリスマ王の愛した魔物」で第四十二回星雲賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nyanco

31
ミステリー仕立てなれど、小川さんなのでSFベース。これもまた楽しい。基本はクローズドサークル内での殺人事件。凝った謎解きはあまり好きではないのだけれど独特の筆致でグイグイと小川一水ワールドに引き込まれる。敢えて最初に場所や設定が明らかにされないので、何処でどんな状況で何が起こっているのか解らない、この不安に掻き立てられる感じが妙に良かった。表題作「トネイロ会の非殺人事件」の10人の決断や、お互いが疑心暗鬼なる様子、その後も面白かったのだが、他とはちょっと違った「くばり神の紀」が一番面白かった。続→2012/05/31

キキハル

23
さすがは小川一水さん! バラエティに富んだ三つの中編はSF風、伝奇風、そして大どんでん返し風と、お味の違うミステリー。趣向を凝らしキャストの心情にも心配りをし、喝采のうちに幕が下りた後には爽やかな風が吹きます。「星風よ~」は月面基地を模した閉鎖型実験施設に滞在し、明日で終わるという最後の一日に起きた殺人を描き。「くばり神~」の遺言で広大な屋敷を相続することになった女子高生の気味の悪い顛末。表題作は、同志10人で犯した殺人。だが一人だけ殺していない非犯人がいる? どれも意表を突く展開が面白く一気読みでした。2012/07/20

梨姫

19
初・小川一水。どのミステリ短編も面白い。特に気に入ったのが、表題作のトネイロ会。十人が集まって全員で殺人を行うという趣旨のもので、こんなに読後感が爽やかな犯罪は始めてだ。 犯人側による、殺してない人物「非犯人」を当てるという奇抜な設定にものめりこんだ。最後全員が一致団結して殺人を行う様は応援したくなったし、非常に清清しい結末。 探偵が犯人を暴くミステリ手法の予想斜め上をいったので目から鱗だった。「くばり神の紀」は富を分配するための神様という考え方が、八百万の神を信仰する日本人らしい話だなと思った。2013/07/27

深青

18
今回は短編集。SF風味のお話や論理パズル的なお話もあってとても面白かった!表題作の「トネイロ会の非殺人事件」が好き。2015/08/11

まつじん

17
う~ん、小説としては面白かったけど、ミステリとしてはイマイチかな。 一番ミステリっぽくなくSFちっくな「くばり神の紀」が一番面白かったなぁ。あとの二編は動機がいまいちはっきりしないのと登場人物が多すぎてついていけなかったです。2012/05/22

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