内容説明
ほぼ同時に彼女に振られて失意のどん底にある三人は、大学時代の同級生。あこがれていた先輩・河島美紗子と再会し、彼女がはじめた男性向けエステの第一期特待生になった。見た目だけでなく内面も磨き上げ、目指すはずばり、モテ男。空振り三人組は美紗子が揃えた腕利き講師たちが用意する課題の数々をクリアし、見事モテ男になれるのか。
著者等紹介
石田衣良［イシダイラ］
１９６０年東京都生まれ。成蹊大学経済学部卒。’９７年「池袋ウエストゲートパーク」で第３６回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。２００３年『４ＴＥＥＮ』で第１２９回直木賞を受賞。’０６年『眠れぬ真珠』で第１３回島清恋愛文学賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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そのぼん
95
三十代のモテない男三人組が主人公の物語でした。なんとか女性に好感を持たれるように知り合いの女性に改造計画をたててもらいますが・・・という感じで進みました。全体的にコミカルな感じで、それでも彼らの必死さが伝わってくるようで、楽しめました。2013/02/14
ねむねむあくび♪
65
図書館の本。石田さんってこんな軽かったっけ？と少し驚く。モテないアラサー男３人組は、児童書のズッコケ３人組が大人になったような憎めないキャラクターで安心して読める。美沙子先輩も魅力的だし、登場人物は良い。話が７～８頁ごとの短いスパンで区切られて盛り上らない。２時間の映画、１時間のテレビドラマではなく、15分の朝ドラのような構成。読みやすいのだろうけど、これがどう膨らむの～!?っと期待したにもかかわらず、盛上がる前にプチっと場面が替わってしまう…(´・ω・`)不完全燃焼で残念な気分の読了でした。プスプス…。2014/08/24
タックン
52
大作・問題作読んだ後は軽い感じの本でさくっと読めてよかったね。石田さんの本はテンポがよくて気軽に読めるけど、内容は時代の最先端を行ってて参考になるなあ。 少子化・晩婚化が叫ばれ若者の３割が出会いの無い今の時代の問題点を明るくユーモアのある文で書いた作品。 男は見た目より思いやり・優しさとかｺﾐｭﾆｹｰｼｮﾝ能力で男を磨いてもっと女性に積極的にアタックして欲しいって書いてあったなあ。 男性への応援歌みたいだったね。2012/06/09
ゆにこ
44
同じ時期に振られた男性三人がモテ男に変身するために努力するのですが、恋愛するためにここまで頑張らないといけないものなのかとビックリしました。ダメ男が好きな人だっているんだし、常に上を目指し続けるって疲れないのかな。リラックスできる相手が一番だと思う自分にはちょっと肩の凝る話。2014/01/22
＠
43
読み始めでは、男がモテるにはこれが必要とか女性が何を求めているかとか、美紗子さんの言うことがいまいちしっくりこなくて、あまり入り込めませんでした。でも徐々にモテない3人組がモテ男を目指しながら、男として、そして人間的にも成長する姿に好感がもてました。今回のは男がモテるため、ということでしたが作中にあることはきっと女性にもいえることたと思います。誰かに愛されるため、そして自分を磨くために、内からも外からも努力しなくてはいけないのてすね。三人とも素敵な女性と出会うことが出来ればいいですね。2013/11/09
