鮫島の貌―新宿鮫短編集

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334927998
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

新宿署刑事・鮫島。警察内の不祥事に巻き込まれたが一人屈せず、上層部や同僚には疎んじられ、食いついたら離れない単独捜査で、犯罪者には「新宿鮫」と恐れられる男。彼が街を行けば、ドラマが生まれる。新宿署異動直後の鮫島を襲う危機を描く作品や、腐った刑事や暗殺者との対決、人気コミック「こちら葛飾区亀有公園前派出所」両津勘吉、「エンジェル・ハート」冴羽〓(りょう)が登場する異色作、『狼花新宿鮫9』のサスペンスフルな後日談など、「鮫」にしかない魅力が一編一編に凝縮された全10作。

著者等紹介

大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年名古屋市生まれ。79年「感傷の街角」で小説推理新人賞を受賞しデビュー。91年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞を受賞。94年『無間人形 新宿鮫4』で直木賞、2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞、2010年に日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

201
予想以上に面白かったです。言わずと知れた警察小説の王道『新宿鮫』シリーズからの短編集です。帯にもあるように週刊少年ジャンプからの両津勘吉や冴羽獠が登場するのはご愛敬としても、他の作品は『新宿鮫』シリーズを読んでいてはこそ楽しめる逸品ばかりでした。過去これまでのキャラを抜群に配置させ、様々なエピソードはファンを十分に満足させてくれます。最近、出番の少なめだった「晶」や鑑識「藪」さんの意外な素顔、「桃井課長」の仕事人ぶりなど、よくぞ短編集でここまでと驚かせてくれます。特に最後のエピソードは最高でした。2013/12/30

文庫フリーク@灯れ松明の火

103
『絆回廊』後に読む「区立花園公園」は、新宿に配属されたばかりの鮫島の貌。若く孤立する鮫島に対して、さり気なく盾になる桃井。署内ではマンジュウと侮蔑される上司との『絆』は 配属当初から芽生えていたのだ。改めて黙祷。巻末の掲載書誌を見ると見事にバラバラ。おかげで冴羽りょう&槇村香、両津勘吉とのコラボが予期せぬ嬉しい不意打ち。「霊園の男」で登場したロベルト・村上の自称息子、後継者たる矢吹も気になる所。新宿鮫シリーズの大きなターニングポイントとなった『絆回廊』続編は半端な物語では満足できそうもありません。→続く2012/06/07

紫 綺

92
久方振り、大沢さんのハードボイルド。私にとっては、故郷に帰ってきた感が心地よい。代表作「新宿鮫シリーズ」の枝葉作、短編集。中でも、こち亀の両さんと新宿鮫とのコラボには、度肝を抜かれ、同時に頬が弛んだ。子供たちにも大ウケ!!大沢さん、短編も面白い!!2012/09/02

Masaru Yamada

81
新宿鮫の短編集です! 冴羽䝤や両津勘吉が登場するなどほっこりするエピソードや 鮫島が新宿署に配属された時から桃井課長の部下思いのストーリーが盛り込まれています。 この短編は通常シリーズとテイストが違っても、やっぱり新宿鮫シリーズが一番好きだと実感しました♪2014/10/03

えみ

69
新宿鮫シリーズ短編集!新宿署配属直後の鮫島も見られる貴重な一冊。本編の方で亡くなった人達も登場して感慨深い。鮫島目線ではなく、周囲から見た彼に纏わる話が多かったのが印象的。鮫島の魅力を短編でどれだけ引き出せているのか、ちょっと意地悪な気持ちで読み始めたけれど趣向を変えているおかげで違和感なくいつも通りの新宿鮫を堪能できた。本編でほとんど警察としての矜持以外失ってしまった辛すぎる展開が続いているため、箸休めとしてはお誂え向き。人に距離を置かれながらも悪人でさえ信頼する鮫島の存在を新宿から失くしてはならない!2022/07/24

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