アッティラ!

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 216p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334927905
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

突然町に現れた大きなキャンピングカー。その中では、アッティルカイラーと名乗る移動民族が夜な夜な彼ら独自の音楽を演奏していた。会社員、キャバクラ嬢、パニック障害。少しの寂しさを抱える町の住人たちは、アッティルカイラーたちが奏でる音楽と振舞われる料理に惹きこまれていく。恋は素敵!酒はうまい!子供はかわいい!アッティルカイラーが紡ぐ極彩色のフレーズが、何の変哲もない彼らの生活を鮮やかに染め上げていく!第4回小説宝石新人賞を受賞した表題作のほか、書下ろし中編を含む3編に流れるのは、人生を照らす肯定感。

著者等紹介

籾山市太郎[モミヤマイチタロウ]
1967年愛知県生まれ。「アッティラ!」で第4回小説宝石新人賞を受賞。同作で出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみきーにゃ

28
〈購入〉読メで出会った一冊。アッティラの話は今こんな本読みたいなあ〜と思ってた内容にドンピシャで一言一言が心に響きました。こんな素敵な民族に出会ったら人生変わるだろうなあ〜2014/01/19

ドナルド@灯れ松明の火

17
第4回小説宝石新人賞受賞作「アッティラ!」は音楽に対する造詣が感じられる。キャンピングカーで音楽を楽しむアッティルカイラーと名乗る移動民達との音楽を通した心温まる交流ときっと訪れるであろう明るい未来を描いている。「ほもよろを」は軽い認知症の老女との交流が60~70年代の演歌やGS等を背景に描かれる秀作。「マルチャペル」言葉に妥協を許さないいぶきが結婚し一見テキトーな良介が蔦のから「マルチャペル」を探し、いぶきの亡きおばあちゃんの口癖だった「無理するな、お前はお前」と「お前の機嫌はお前が決めろ」に気付く。2011/11/27

nyanco

16
キャバクラ嬢やパニックさん達が徐々にアッティルカイラー達の音楽に癒され、変わっていく様子がとても良かった。ただ、残念だったのは、日本人達の様子が実によく描かれていたのに、アッティルカイラーは多く居たのに、深く描かれる民が少なかったのが残念。 これは、謎を残すために敢えて…だったのかな?『ほもよろを』の老婦人が音楽を通じて過去にさかのぼり、また今に戻っていく過程は実に面白い。続→ 2011/12/26

眠り猫@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

12
アッティラ? 聞きなれないタイトルに「?」と感じながらも読んみた コレ、フン族の王様の名前でした なんだか設定も登場人物もへんてこな感じで、表題作は私にはイマイチ 2作目で、ちょっと「ん?」となって、3作目で「ほほぅ」って感じになりまして、まぁ終わりよければ全てよし、と 素直でひたむきになにかを伝えようとされている作風には好感を抱きました2012/02/04

事務所ひとり

11
これがデビューの作家さんだそうで、短編三作とも、とっても素直な内容でした。アッティルカイラーの歌詞は、すごくストレートなんだけど、人間にとって1番大事なフレーズなのです。酒はうまいとか、子供はかわいい…とか。子供はかわいいは、特に良いです。歌詞読んだだけで、良かったなぁ。「ほもよろを」は、結構良い内容で、ちょっとジンときかけたところ、オチでコントのようにガクッとなりまして、良い意味で苦笑です。作品としては好きな傾向なので、また読んでみたい作家さんです。2011/11/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4342401
  • ご注意事項