• ポイントキャンペーン

絆回廊―新宿鮫〈10〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 433p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334927585
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

巨躯。凄味ある風貌。暴力性。群れない―。やくざも恐れる伝説的アウトローが「警察官を殺す」との情念を胸に22年の長期刑を終え新宿に帰ってきた。すでに初老だがいまだ強烈な存在感を放つというその大男を阻止すべく捜査を開始した新宿署刑事・鮫島。しかし、捜査に関わった人びとの身に、次々と―親子。恩人。上司。同胞。しがらみ。恋慕の念。各々の「絆」が交錯した時、人びとは走り出す。熱気。波瀾。濃度。疾走感。

著者等紹介

大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年名古屋市生まれ。’79年「感傷の街角」で小説推理新人賞を受賞しデビュー。’91年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞を受賞。’94年『無間人形 新宿鮫4』で直木賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞。’10年に日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文庫フリーク@灯れ松明の火

115
『絆』一文字がこれだけ重いとは。鮫島だけでなく、様々な登場人物の絆と因縁が絡み合う。新宿生活安全課に在籍する以上、今後も金石とは敵対免れないだろうな。断つに断ち切れない人の結びつきを《絆》と呼ぶ。晶との絆も課長との絆も断ち切れるはずがない。ひたすら歯を食いしばる鮫島。鮫は泳ぎ続けなければ溺れてしまう。新宿鮫のヘヴィなターニングポイント。ただ、ただ、今はひたすらに桃井正克警部に対して 敬礼! 敬礼! 敬礼!2011/07/12

巨峰

77
区切りの10作。新宿鮫シリーズのある終焉。自分に正直に、自分から逃げないで生きるということは、どうして、こんなに苦しいものだろうか。毅い人間の哀しみが胸を揺すります。心に重いものが、残りました。2011/06/11

えみ

74
これ以上、奪ってくれるな。新宿鮫シリーズ10作目にして新宿鮫として様々な命の危機に見舞われ、その度に脱してきた鮫島に最大の悲しみが襲う。これが失うという本当の絶望か…。絆によって打ち砕かれた絆。目的の為に情を捨てるのは簡単だが、そう割り切れないのが人間だ。犯罪者も刑事も、それだけは同じだった。魂を裂かれるような苦しみを、今後どうしていくのだろうか。売人の情報提供により、拳銃を探し求める男がいることを知った鮫島は、単独で事件を追うが…。そこに見えてきたのはお礼参りに誰かを執拗に狙う男の影だった。これは辛い。2022/07/05

つねじろう

70
大好物の鮫の新刊が出てたのは知っていた。でも前作の終わり方から次は何らか大きな節目を迎える予感がして、本屋で背中を見ながら少し待って貰ってた。相変わらず犯罪に対する嗅覚は鋭く喰らい付いたら離さない鮫島。20年を越えて続くシリーズだがお伽噺の主人公達のように皆年を取らない。物語の鮮度もクオリティも些かも落ちない事は毎回驚く。今回は公私に追込まれ奔走する鮫島。22年前に掛け違えたボタン。報われない愛が報われかけた時、何かが弾けて鮫も物語も絶体絶命を迎える。その中で鮫が下した選択は?どうする鮫島どうなる新宿鮫。2014/07/15

紫 綺

55
何じゃこりゃー!?久し振りの新宿鮫シリーズに、わくわくしていた。長いブランクにもかかわらず、直ぐにのめり込めた。なのに前作までに比べて、ストーリーに深みが伺えず、物足りなさを感じた。それにしても、晶はどうなるんだよ~?後ろ髪を引かれながら、次作に期待。2011/09/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3220039
  • ご注意事項