出版社内容情報
坂本純平。21歳。現在、歌舞伎町でちんぴらやってます。男気溢れる憧れの兄貴のためなら、なんでもします。女は苦手で、街のホステス、キャバ嬢たちからいいようにからかわれてますが、困ってる人を見るとほうってはおけません──。そんな彼が組長から受けた指令は「邪魔な組の幹部を殺して、男にならねえか。標的? 一度見れば分かる」。決行までの3日間、純平は金と自由時間を与えられ、羽根を伸ばす。さまざまな人と出会い、語り合い、行動を共にする。そして貧乏でグレた少年時代を経て、そのまま住み込みやくざになった日々には味わえなかった「普通の人たちの楽しみ」を経験する。──どうする、純平、命令どおり決行するのか? ベストセラー作家奥田英朗が放つ、悲哀と爆笑のちんぴらストーリー!
奥田英朗(おくだ ひでお)1959年岐阜県生まれ。2001年 『邪魔』で第4回大藪春彦賞受賞。2004年 『空中ブランコ』で第131回直木三十五賞受賞 。2006年 『サウスバウンド』が本屋大賞第2位にランキング 。2007年 『家日和』で第20回柴田錬三郎賞受賞。2009年 『オリンピックの身代金』で第43回吉川英治文学賞受賞 。光文社からは『野球の国』『泳いで帰れ』(共にエッセイ)がある。
内容説明
坂本純平、21歳。新宿・歌舞伎町のチンピラにして人気者。心酔する気風のいい兄貴分の命令は何でも聞くし、しゃべり方の真似もする。女は苦手だが、困っている人はほうっておけない。そんな純平が組長から受けた指令、それは鉄砲玉(暗殺)。決行までの三日間、純平は自由時間を与えられ、羽を伸ばし、様々な人びとと出会う。その間、ふらちなことに、ネット掲示板では純平ネタで盛り上がる連中が…。約一年半ぶりの滑稽で哀しい最新作。
著者等紹介
奥田英朗[オクダヒデオ]
1959年岐阜県生まれ。2002年『邪魔』で第四回大藪春彦賞受賞。04年『空中ブランコ』で第一三一回直木三十五賞受賞。07年『家日和』で第二〇回柴田錬三郎賞受賞。09年『オリンピックの身代金』で第四三回吉川英治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ダイ@2019.11.2~一時休止