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罪と罰の果てに

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  • サイズ B6判/ページ数 451p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334926861
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

海辺の町に暮らす二人の少年。それぞれに、決して幸せとは言えない家庭の事情があった。その二人を救ってくれた男がいた。両親とともに入所した「理想郷」のはずが、父母とは離され地獄を彷徨う幼い兄妹。兄は命がけで妹を守った。「神」を見た二人の少年。地獄を見た幼い兄妹。17年後、彼らは真実を知る。

著者等紹介

永瀬隼介[ナガセシュンスケ]
1960年鹿児島県生まれ。週刊誌記者を経て、ジャーナリストとして独立。本名祝康成で、『19歳―一家四人惨殺犯の告白』などのノンフィクションを発表。小説家としてのデビュー作は、2000年の『サイレント・ボーダー』(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

29
出だしから、嫌でも天童作品を連想。こう行った展開は好みでなく、我慢を重ねて読む進む。千葉県房総のとある町に流れて来た男に「神」を見た東一と幸太。同級生の聖斗が絡む事で手繰り寄せられるようにダークな流れになって行く。ここまではいいのだが、それに絡むルナ・ファーム・・狂信的な新興宗教と悲劇の家族。そして危ういほどに美しい聖斗の妹、聖美。長じて兄の庇護の下に学業を修め、アフリカの救済に突入していく。う~ん、その辺で読み手は脳内が混乱して行く。警察官らしからぬ刑事、投資顧問会社と言いつつのヤクザ・・でラストが!?2014/07/30

ゆみねこ

12
房総の田舎の町で家庭的に恵まれない少年二人が、廃品回収で生計をたてる謎の男キリストさんに救われる。その一人幸太が自分より不幸に思えた聖斗とキリストさんを会わせたときに大きな出来事が。14歳の少年たちと一人の美しい少女が17年の時を経て巡り合ったときに明かされた真実とは?…うーん、色んな事を盛り沢山折り込んであって、やや消化不良になる感も。2011/09/13

アンベラー

11
白夜行を思わす内容と、新興宗教の悲惨な話を組み込んだ作品結構読むのに時間費やしてしまった 話の軸は幼い兄妹で妹がきれいすぎることが事件を起こす原因となっているこの手の話にありがちな成行きのようだ 17年たって成長した4人があまりにも立派過ぎるような気がした2023/04/09

Nobu A

10
以前から読みたかった永瀬隼介本を地元図書館で取り寄せてもらう。読み始めると、聖斗と聖美は東野圭吾の代表作の一つ「白夜行」、幸太と東一は「12月の向日葵」を彷彿。個々の物語展開や人物心理描写は緻密で、読み手を楽しませてくれる。だが、最後は全てが都合よく収束した感が拭えない。「ルナファーム」の黒幕が二瓶だったりと最後までエンタメ性盛り沢山も悪くない。でも、一番腑に落ちなかったのは聖斗のキリストさん殺害の際、実の父親だと気づかなかった点。風貌が変わったとしても10年程一緒に過ごした肉親の声を忘れるはずがない。2020/08/02

ファントム

4
新聞の本の紹介で気になっていた作家でしたので、とりあえず読んでみたら当たりでした。最初は貧乏から成り上がっていくよくある話かなと思い、それはそれでいいかなとも思いましたが、とんでもない方向に話しが広がっていって一気読みでした。キリストさんの正体もなるほどという感じでしたし、終わり方も良かったと思います。ほかの作品もどんどん読んでみたいと思います。2011/04/28

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