罪びと

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334926250
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

男の嘘の原因は―「うそ」生きるのに悩む経営者―「社長の再生」同期の友の急死―「親友の娘」突然失踪した男―「罪びと」また解決役を引き受けて―「濡れ衣」初老期の寂寥感―「幸運の黒猫」働き続けてきた中年から初老に入る男たちの、かたちに出来ない心の鬱屈を、そして身近にありながら気づいていない生きるよろこびを描く作品集。

著者等紹介

高任和夫[タカトウカズオ]
1946年、宮城県生まれ。東北大学法学部を卒業後、三井物産に入社。審査畑を歩み続けるかたわら、作品を発表。’96年末、依願退職。以後、執筆に専念する。企業、組織に対する厳しさと、ひとの「弱さ」に対する温かさを併せもつ視線は企業・経済小説をこえる作品世界をつくっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃさち

26
50になるサラリーマンの仕事の話。会社で起きる問題を淡々と解決していく。男の生き方や会社に対する思いが書かれていてよかった。最後のサラリーマンをやめた男が猫を飼う話はよかった。2018/01/03

Eddie

4
自身の今の環境は物語とは違う部分も多いが、心境の方は共感するところ多々。生きることがしんどい年齢になりました。2023/01/08

としき

2
前回「敗者復活戦」が面白かったので飛びついて借りたら2年前に読んだ本だった。人事・審査・監査部門と地味な部署にスポッットをあてた企業小説。前回はどんな感想だったか読んではいないが、「半沢直樹」とは真反対の人物を主人公にしている所が身近に感じ、読みやすかった。入社等時は皆、夢を描いていたが、出世競争に敗れ、家族はバラバラになり、親の介護で苦労する。これこそが今のサラリーマンである。2012/03/05

Hik

2
「うそ」「社長の再生」「親友の娘」「罪びと」「濡れ衣」「幸運の黒猫」どれも柏のスナック<順子>が舞台となり50代に達した出世レースからは外れた世に多くいるサラリーマンの姿を淡々とした日常のリズムで描いている。舞台と登場人物がダブるので、一つの話と思うことがあったが、6篇のオムニバス。平凡・日常すぎる感じで、ストーリーを忘れてしまいそう。2012/01/10

はる

2
何気に図書館で借りた本だが、「アタリ」でした。 大手商社勤めの人事部部長補佐(出世コース外れらしい)の井狩が、社内の揉め事を解決していく。ビジネス用語、経済用語が簡潔にわかりやすく説明してあり、事件の内容が取引系の内容が多いが、ちゃんと理解できて面白く読めた。2011/09/22

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