美女と竹林

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334926243
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0093

内容説明

美女に会ったら伝えてくれ。俺は嫁を大事にする男だと。妄想と執筆に明け暮れた、多忙にして過酷な日々。森見登美彦氏を支えてくれたのは、竹林であった。美女ではないのが、どうにも遺憾である。虚実いりまぜて、タケノコと一緒に煮込んだ、人気文士の随筆集。

目次

登美彦氏は如何にして竹林の賢人となりしか
ケーキと竹林
竹林整備初戦
机上の竹林
森見登美彦氏の弁明
登美彦氏、清談に耽る
T君の話
登美彦氏、外堀を埋めて美女と出逢う
竹林は遠きに在りて想うもの
竹林へ立ち向かう四人の男〔ほか〕

著者等紹介

森見登美彦[モリミトミヒコ]
1979年、奈良県生まれ。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。2003年、『太陽の塔』で第十五回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。2007年、『夜は短し歩けよ乙女』で第二十回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

めろんラブ 

242
新春1冊目はこちら。竹・竹・竹・美女・竹・歯ごたえのあるケーキ・竹・小説・竹・肉・竹・竹・・と竹への偏愛に満ちた妄想エッセイ。何のことやらさっぱり分からん!とご立腹の諸氏、ぜひご一読を!正月仕様の脳に染み渡る、阿呆濃度の高い森見竹エキス。効きますよ~。読中は「これでいいのだ感」いっぱい。しかし読後には「本当にこれでいいのか?そしてこれは何か?」と己に問いたくなり、そして当の森見氏にこそ問い質したくなる反啓蒙書(?)。こんなにも妙ちくりんな本に巡り合えて、こいつは春から縁起がいいわい♪2011/01/04

とら

180
まずこの言葉をどうぞ。「『美女と竹林』とは、美女がいて竹林があるという意味ではなく、美女と竹林が等価交換の関係にあることを示している」もうわけが分かりませんね!でもこれが森見さんの世界!帯に書いてあった随筆集とはエッセイのことでしょうか。いいえ違います、これは妄想集です。竹林経営と小説家を同時に行う、多角的経営を目指すという目標をたてた森見氏。もちろん出来ました。妄想の中で。でも森見さんは頑張った。多角的経営なんて難しいけど、竹を切って小説書いてる間に美女も見つけた。妄想があって今の森見さんがあるのだ。2011/10/10

kishikan

174
エッセイ?小説?見彦氏は無類の竹林好きである。しかぁし、それだけである、この本は・・・・。京都をこれだけほんやりと書くことのできる作家が、これまでいただろうか。いない。万城目も京都の魅力を十分に表現しているが、京都のまちを記すという意味では森見に僕は軍配を上げよう。彼の小説によってまったくもって、どうしようもないくらい、僕は京都に魅せられてしまった。そうだ、京都へ行こう!読むべし、そして訪れるべし。京都へ。そして、ひたすら散策すべし。2008/09/24

風眠

158
森見登美彦氏は確信犯だな。多分ちゃんとエッセイを書こうとしたのだろうけど、「エッセイ風妄想竹林記みたいなのでもいけるんじゃないか」と思ったのかも。実は竹林伐採もしてなくて、すべては机上の妄想かもしれないし。竹を刈るけど、へなちょこ過ぎて進まず、妄想だけが果てしなくなっていく。ついにはMBC(モリミ・バンブー・カンパニー)なる会社まで設立して、世界のモリミとか呼ばれてるし(笑)。いや妄想だからいいんだけど、暴走しても。しかし、竹林だけで本一冊分書けちゃうというのも、色々な意味で凄いのかも、とか思ってみたり。2014/01/23

財布にジャック

147
何だかとっても不思議な感覚の本でした。どこまでがホントでどこまでが妄想なのか、境目が無いので騙されてしまいます。森見さんらしくて、微笑ましい随筆集でした。竹林に思い入れてる姿が、妙に滑稽で、和ませていただきました。でも、やっぱり随筆よりは小説の方がずっとずっと魅力的だと思います。森見さんの作品はどれも傑作ですから~!2010/11/16

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